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本日の提案 喫茶ホシノヒ

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いろいろな朝に思いついた、おうちカフェの妄想をしまってあります。おやつやお昼や飲むものに悩んだときのヒントになればうれしいです。
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#水曜日

かける手間を選びたくなる朝のおうちカフェ提案

なんとなくシャキッと目覚めた朝は、動きが軽い。 水分をとって、ストレッチをして、床を掃く。洗濯機を回している間に散歩に出る。乾燥までしてくれる。導入してよかった。 洗濯物を干す手間を省いた代わりに、お豆を手で挽く。ゆとりある朝を満喫できると、こんなにも晴れやかな気持ちになるのだな、なんて。 気持ちと同じように晴れやかなグアテマラを細めに挽く。秋の空に似合う雰囲気に出来上がるはず。ダブルウォールグラスに注いでキラキラに。 夏が去るのを惜しむように、たくさん出てくるナスを

愛しい時間を抱きしめたくなった朝のおうちカフェ提案

喫茶店といえばピザトーストとリンゴジュース。 子どもの頃、よく祖父が連れて行ってくれた、本屋さんの上の喫茶店。家から公園によって少し遊んで、本屋さんに行くのが祖父とわたしの定番のお散歩コース。 祖父は、「休憩して帰ろうか」と言って、そのまま本屋さんの上にある喫茶店へ。入口すぐの窓際のソファに座って、ピザトーストとリンゴジュースと、コーヒーを注文する。いつもリンゴジュースのわたしにも必ずメニューを見せて、何にするか聞いてくれるのが、何度でも嬉しかった。 「おじいちゃんと半

筆で掃いたような雲が空を覆う朝のおうちカフェ提案

雲に覆われた空は、夏よりは遠く冬よりは近く感じられ、水彩絵の具を引いたように白い。深呼吸しても、肺が洗われるような感覚よりも、夏の名残りを吸い込んだ感が強い。ほんの少し差した日は、あっという間に雲を照らすだけになってしまった。 今朝はマンデリンのピーベリー。甘くてさわやかな香りがする。物悲しくなりがちな秋への移ろいに、華やかな彩りを添える。ころんとした香りが印象深い、季節の変わり目にぴったりのお豆。 食パンを厚めにスライスして、バターとバナナとクリームチーズとシナモンシュ

洗濯物を見守りながら束の間のひとりを楽しむおうちカフェ提案

降るか降らないか。降らなそうではあるけれど、希望的観測である可能性も否めない。大きいものも洗ったし、洗い直すとなると気が重い。でも、外に干したい。梅雨や突然の雨の季節を通り過ぎ、部屋干しの鬱陶しさを自分ごととして体感してきたからこその感覚。 せめてタオルが乾くくらいまでは……、と願いながら、外に干した。コーヒーを淹れて、窓辺で本を読もう。 優しくて甘い包容力を求めて、ブラジルショコラの深煎りを。じっくり落としてたっぷりのミルクで割る。厚手のころんとした大きなマグカップで。