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どうやって小学1年生に離婚を伝えたのか③
満を持して、わたしは小学一年生に打ち明けた。
「お父さんね、転勤で大阪じゃない?でね東京に戻ってくるみたいなんだけど、なんかお父さんなりに色々考えて、うちには帰ってこないで別のところに住むんだって」
「え!!!」と言ったまましばらく黙ったまま。わたしは続けた。
「お父さんが決めたことだけど、それによって君が悲しいとか辛いとかやっぱりイヤだ、とか色んな気持ちが出てくるかもしれないけど、そうしたらそれはお母さんでもいいし、おばあちゃんとか、誰でもその時の気持ちで1番言いやすい人に言っていいんだよ」
「だけどね、お父さんが色々考えて決めたことだから、色んな気持ちが沸き起こっても、お父さんの行動を受け入れてあげることが家族としてできることだとお母さんは思うんだよね」
長男は小さく「うん、分かった」と答えたあと、すぐに最近ハマってるゲームのことを話し出した。
後半部分は伝えようと思って準備したシナリオにはなかった。話の中で、自然にわたしの口をついて出た。
そう、不倫したのも家族のお金を使い込んだのも、すべてお父さんが決めてとった行動だ。嘘を突き通したのも、家族を騙したのも、家族と時間を費やさなかったのも、その代償がどのようなものか考えるでもなくすべてお父さんが決めてとった行動だ。
わたしたちは、いやわたしはその行動を受け入れて子どもたちを面会させて生きていく。子どもたちに真実を伝える日が来ようが来まいが、2人の小さな家族のために受け入れて生きていく。
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