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40 女性の住所とZの住所

コロナ禍で全く会わなくなっていた女性ZのFacebookになにげなしに見にいった。

更新のないFacebookの基本データを見ると、住まいの地域がトラッキングと探偵によって判明した地域と一致している。

ぼんやりしていた頭に稲妻が走り、ものすごい胸騒ぎがした。

もしかしたら、都内の不倫相手、あのマンションの住人はこのZかもしれない。

しかしどうやって確認したらいいのか。

夫と同じ会社のZ。握っている住所とZを紐づけるのにはどうしたらいいか。

悩んだ末に、会社のカレンダーを提供してくれたC子に連絡をした。

「会社のZさんが不倫相手として浮上したの。社員の個人情報を探ったり開示はできないと思うし、そのリスクをあなたに冒してはほしくない。だけど、この住所とZさんを結びつけることって、どうにかできないかな?違ったらわたしの大きな勘違いってことで笑ってね」

不倫相手と疑ったZの名前に驚きを隠せないC子だったが「そうでないことを祈りつつ方法を考えます」と言ってくれた。

そして数日後に返事が来た。

「残念ながらドンピシャで当たっていました」

その瞬間、文字通りわたしは膝から崩れ落ちた。

手が震えたり、気を失いそうになったり、耳鳴りがしたり、今度は膝から崩れ落ちるのだな。
ドラマとかマンガの表現って嘘じゃないんだ。こんな時に頭の片隅でそんなことをぼんやりと考えた。

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