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28 探偵2人とLINEの交換

その場で契約書にサインをして、窓口のお兄さんとLINEの交換、さらに現場担当の探偵リーダーとLINEでつなげてくれたことには驚きを隠せなかった。

「前の探偵は窓口の人としか連絡を取れませんでした」と言うわたしに

「現場とつながっていたら安心でしょう。しかももし何かあったら連絡できたほうがいい。その時の状況を一番知りたいのはお客様なんだし。少しでも疑問点や不安があったら何でも連絡してください。リーダーにもどんどん質問したりして大丈夫です」

ここが人気の探偵事務所なことを理解した。リアルな探偵事務所のニ人とLINEでつながる心強さは相当なものだ。

二件目の探偵と契約を結び、大きく前進したと感じていた。

相変わらずA子には随時状況を聞いてもらっていた。LINEだけでなく、長男の習い事の間、立って待つわたしのもとに毎週のように駆けつけてくれた。その一時間の間、進捗報告・今後の対策・私の気持ちを共有した。

A子の尽力もあり、わたしは気丈に毎日を乗り越えていた。だが、ふと気を抜いたら背骨から崩れ落ちて、もう立つ気力もなくなりそうであった。

その証拠に不眠が続き食事を喉を通らず、普段絶対減らない体重は三キロマイナスになった。

A子は駆けつけるたびに、フルーツサンドやお菓子を差し入れしてくれた。その時だけ食道と胃を動かした。

相変わらず夫は女のマンションへの立ち寄る日々。トラッキングのおかげで足取りは掴めるものの、突きつけられる事実に心がどんどんすり減った。

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