見出し画像

しもじょうたーくんのこと

3歳のときに通っていた幼稚園に、イヤなヤツがいた。
しもじょうたーくん。タカシなのかタイチなのかタダヒロなのか知らんが、たーくんである。
わたしは毎朝、登園バスを待つ間、「たーくんがいじめるから行きたくない!」と泣いていたらしい。
(バスが来たら泣き止んで乗り込んだのだそうだ。なんと健気なことよ)

たーくんがわたしになにをしたかというと、
高いところ(運動場のマイク台みたいなところだったか)から飛び降りろ、と命令してきたのだ。
もしかしたら、そんなに高さはなかったのかもしれない。
でも、当時のわたしにとっては恐怖を感じる高さだったのだ。

婦女子に対する脅迫の疑いである。卑怯な男だ。
好きな女の子にイジワルしたかったんだよ、などと擁護する声もあるが、
好意を寄せられていたからといって許せるものではない。
オマエは忘れたかもしれないが、やられたほうは忘れてないからな。
きっと見つけ出して復讐してやる。

しもじょうたーくん、名乗り出なさい。
東尋坊にて待つ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?