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Run for Pleasure 20xx - 2008 style -

稲葉さんが指差す前から月が出ていることは知っていた。
それでももう一度、手をつないだまま振り返って仰ぎ見た月は特別な気がした。
みんな知っていただろうか、この裏には本当に丘があること、みんな知っていただろうか。

初めてのアリーナは、ステージから遠くて、遠くて、
遠くに小さく見える人影を認識することは難しくて、難しくて、
それでもいいんだって、ライブはやっぱりいいんだって思えるのは、
いっしょに歌って踊って、腰を振れる高揚感。

感謝をした。遠くで歌って踊って腰を振っている人に、
そして隣で歌って踊って腰を振っている人に感謝をした。
わたしをここまでつれてきてくれて ほんとうにありがとう。
大嫌いだった「ねがい」を、大嫌いだった「LOVE PHANTOM」を、
今ここで歌っているわたしはとっても幸せ。ありがとーーーーーーーう!!!!

We'll be alright!!
We'll be alright!!
WE'LL BE ALRIGHT!!
WEEEEEEEEEEE'LL BEEEEEEEE AAAAAAAAAAALRIIIIIIIIIIGHT!!!!!!!!!!!!!!!!!!

精一杯、力一杯、声が嗄れるまで、足元がふらつくまで、
そうしたらほんとうにだいじょーぶな気がした。

ゆっくりでも走り続ければたどり着ける場所があるということ。

Let's run for my life.

いつかまたここで、
月の見える丘で、思い切り叫べたらいいなぁ。

Let's run for Pleasure 20xx...

(『きみのきもち知るまで』2008/9/8 記事 再掲)


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