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星雲や星団を自分で導入するために。その1

星雲星団などの天体を見たいと思って、望遠鏡やフィールドスコープ、双眼鏡で「天体導入」をするためには、ある一定のスキルが必要です。

月を見る(導入する)。
木星を見る(導入する)。
土星を見る(導入する)。
見えている天体を望遠鏡などの視野に導入するのは望遠鏡に付帯されている「ファインダー」を使って、ファインダー視野の中心に導入すればメインの望遠鏡の視野の近くに目的の天体が導入されます。ファインダーは文字通り「find(見つける)」ための道具です。肉眼でも見えている天体であれば比較的楽に見つけて導入する事は可能です。

問題はここから先。
眼で見えていない天体をファインダーでfind(見つけて)して淡い天体を探し出し、望遠鏡の視野に導入していくためにはそれなりのスキルが必要という記事です。

星雲や星団は肉眼で見えるものは数個~十数個で、それ以外の大多数は肉眼で見えないけど、ファインダーを使うと対物レンズの集光力でなんとなく見えてくるものが増えて主望遠鏡に導入できる天体が数十個に増えてきます。

では、天体そのものがファインダーでも見えないような暗めの天体の場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
多くの天体導入ベテランさま達は視野内の星の並びや天体の近くにある目立つ星から特徴ある星の並びを辿って(スターホッピング)、目的の天体の位置にファインダーで導入して、主望遠鏡の視野内で淡い天体を見ているようです。

また、「赤道儀」と呼ぶ架台(望遠鏡を支えて動かす機械)には目盛りが付いている物(目盛環)があり、地球でいう「北緯・東経(南緯・西経)」のような天の住所「赤経・赤緯」を使って「目盛環導入」という方法で天体を導入することが出来ます。その他、最近であればスマートフォンやパソコンと連携し、天体を自動導入する架台(赤道儀・経緯台)やエンコーダによる導入支援架台も多くなりました。

では、そのような星雲星団を天体導入するためには自動導入や導入支援機能が付いた(デジタル的な)架台を購入するしかないのでしょうか?

色々な方法はありますが、フリー(無料)でインストールできる星空スマートフォンアプリを利用して、アナログな架台(手動経緯台)でも星雲星団を導入できる方法がありますので、まだまだ諦めなくても大丈夫です。世の中凄く便利になっていますよ。

その方法とは赤経赤緯の位置情報で目盛環導入をするのではなく、「方位・高度」の位置情報を使って天体を導入する方法です。興味がある方がいれば次の記事で少し紹介しようと思います。しばらくお待ちくださいませ。

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