不同意性交等罪や内閣府の性暴力ポスターを叩く人達が見えていないもの


このポスターが炎上している
普段「表現に放火するな!表現の自由を守れ!」と言ってる連中が炎上させてる
(イラストのタッチの問題で取り下げられたらしいが)

これだけじゃない。不同意性交等罪の件でも、
「後で本当は嫌だったと言われて有罪になるぅぅぅぅぅぅぅぅ怖いよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
と騒がれてる

多分彼らは知らないのだろう、見ていないのだろう。私達が見てきた性犯罪にまつわる絶望を、恐怖を。
「相手は合意している」と思い込む性犯罪者達も。
「抵抗してないから無罪!不起訴!」という司法判断も。

合意してると思い込む性犯罪者達

性犯罪者は認知が歪んでいる。
「抵抗しないからOK娘!」などとほざく痴漢は多い


元受刑者は、刑務所で知り合った性犯罪者達についてこう語っている

>柔道の某金メダリストみたいな感じでしょうか。レイプだと思っていないんですよ。『いいじゃん、いいじゃん』と言ってなし崩しにやれば許されると勘違いしている輩がいる。元暴走族にもこのタイプが多くて、しかも彼らは押しに弱い女性を見極める精度がものすごく高いんですよ。

>そして、私が接した性犯罪者のほとんどは、事後に同意があったと勘違いしていました。女性側がそれ以上の加害を恐れておとなしくしているのを、合意されているものと思って犯行に及ぶんです。前出のAは、忍び込んでレイプした後に被害者とベッドでイチャイチャしたので同意があったと思ったとか

性犯罪者の認知の歪みを舐めてはいけない。

不法侵入で強姦されるも合意だと主張され、警察にも「事件にならないかも」と言われたが、無事に起訴され、実刑懲役3年になった

下の階にタオル落として届けられてお礼したら「アピール」だと思い込んで不法侵入のち強姦、「またしたくなったら呼んでね」と言い残し、警察でも合意を主張。そして警察にも「事件にならないかも」と言われる。

そう。不法侵入されて襲われても、相手が合意だと思っていれば事件にならない可能性があるのだ。
だから、性犯罪の構成要件を改正する必要があるのだ。

他にも、娘に性暴力を振るう父親達は「娘から誘ってきた」と主張するらしい。

父から娘への性暴力「向こうが誘ってきた」悪びれない父親たちの言い分

「妻の連れ子の15歳の娘と合意でセックスしていたのに、妊娠中絶をきっかけに発覚して強姦として訴えられている!冤罪だ助けて!」って相談に「15歳の少女は生活を握っている義父の求めに逆らえない。強姦です」って答えていたサイトもあった

監護者性交等罪ができる前は、どれだけ闇に葬られていただろう。

性犯罪者の認知は歪んでいる。
きっと娘に手を出そうと電車で痴漢をしようと不法侵入してレイプしようと、彼らにとってはこのポスターの上半分のように見えている

上半分の彼女は頬を染めている。
だが、これは男視点にすぎないのだ。
あなたの認知は歪んでいませんか、と問いかけるポスターなのだ

上記のようなケースが多いからこのポスターも生まれ、不同意性交等罪として要件が色々変わったのに、
「彼女と合意でイチャイチャした後本当は嫌だったと言われて有罪になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」って騒いでる奴らが本当…

ちなみに、性犯罪者未満でも、ノートのコピーを取ってあげたりレストランで相手の分のおしぼりや水を取ってくるくらいで「俺のことが好きなんだ」と勘違いする認知の歪んだ男は多いらしい

【態】勘助ホイホイだった友人


「暴行脅迫もないし抵抗してないから無罪!不起訴!」としてきた司法

「鹿児島ゴルフ指導者準強姦事件」という事件があった

ゴルフ指導者が、教え子の女子高生を
「普段から暴力を振るう」
「ゴルフ指導を口実にホテルに連れ込む」
「行為に及ぶ前に30分間ゴルフに関する説教をする」
といったことをして抵抗できなくし、レイプした事件
一旦不起訴になって、検察審査会に不服を申し出て起訴できて、それなのに無罪になった
「女子高生が抵抗できない状態だったなんて知らなかったかもしれない」
「暴行、脅迫はないし拒絶できなかったわけじゃないでしょ」
という理由で。

つまり「私がノーでもあなたがイエスなら性暴力ではない」とされたのだ

不同意性交等罪ならば、「恐怖・驚愕(きょうがく)」「地位利用」に当てはまって裁けたのに。

マッサージ店で客にわいせつ行為の罪 2審も懲役2年実刑判決

それどころか、マッサージ店で客にわいせつ行為を行っても「被告が合意だと勘違いしてたから不起訴」に一旦なったのだ!(検察審査会で覆されて無事裁かれたが)

まさに「私がノーでもあなたがイエスなら性暴力ではない」
不法侵入して強姦しても合意だと思い込む性犯罪者の認知の歪みと併せて考えると、一層恐ろしい

別居してる実の娘に手を出しても、「養育費払ってないから『監護者わいせつ罪』にはならないし、娘は13歳で性交同意年齢に達してるし、暴行や脅迫がないから」と無罪なのだ。

>襲われた時、長女は「パパ、ちゃんと話をしようよ」と必死に止めようとした。それを「同意の言葉だと思った」と元夫は警察に釈明したという

>長女は今も心療内科でカウンセリングを受けている。突然、家の中で泣きわめいて暴れることもある。「娘は一生深い傷を引きずる。でも、元夫は刑罰を受けなかったので、自分が悪いと自覚していない

https://www.asahi.com/sp/articles/ASM4D6J6DM4DUTIL051.html

実の娘をレイプしても、「服従・盲従せざるを得ないような強い支配従属関係にあったとは認められない」「抵抗が著しく困難とまでは言えない」とされた無罪判決は有名だ。
長年、実の父親に暴力を受け犯されてきたのに、「弟と協力して回避できた時もあったんでしょ。抵抗できないわけじゃないじゃん。無罪!」とされたのだ。
(後に覆されたが)
この父親も例によって、合意だと主張し、逆転有罪後控訴している



テキーラを大量に飲まされ酩酊させられた状態で姦淫された準強姦事件も、一審で無罪だった。
被告人が「女性が抗拒不能であったことの認識がなく、性交について承諾ありと誤信した」だという。
これも、「アルコールまたは薬物を摂取させること」が要件に加えられている不同意性交等罪ならば、無罪はありえなかった。

警察官たち5人が女性を監禁して集団強姦し、「抵抗が弱まったので同意だと思った」とのたまい不起訴も、
13歳の少女を27歳男がレイプして、抵抗がなかったから無罪もあった。

つまり、これまでがおかしかったんだよ。

こういったケースが見えてない呑気な人達が、「彼女と合意でイチャイチャした後本当は嫌だったと言われて有罪になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」と騒いでるのだ

知ってほしい。性犯罪者の認知の歪みと、これまでの法の不備を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?