見出し画像

アコギでルーパーを使った(風)アレンジ 〜『Find』〜

flapter君とのユニット『オーキソプター』のYouTubeプロジェクト 第三弾をリリースしました。

※2021年9月10日にリリースしていましたがnoteを書くのがすっかり遅くなりました・・。

アレンジについて

今回のアレンジは、紆余曲折を経て「ライブで、ルーパーを使ったアコギ弾き語り」のイメージにが見えてから、ようやくまとまりました。


アレンジの構成


この録音のオケは、以下の6パートで構成されています。

1.弦をミュートしてブラッシングした、ハイハットの役割の音
2.アコギのボディを叩いた、バスドラとスネアの役割の音
3.「G-C-G-C」の繰り返しコード
4.アコギのアルペジオにディレイを掛けた音
5.Bメロの「Dm - E7 - Am - D」のコード
6.エンディングでじゃらーんと伸ばしているコード


ルーパーを使って一人が弾いて重ねた風のアレンジになっていますが、
実は後から編集とオーバーダブでそれっぽく仕上げたものです。

アレンジを試行錯誤する過程

今回の録音はflapter君が先行で、Apple Logic ProにDrummer機能でリズムを組み、アコギと歌を録ったものからスタートしています。

その時のリズムが、淡々と深めのドラムが鳴っている感じだったので、この曲のようなイメージでアレンジを進めようかと思っていました。


次に、アコギもラフに録られていたので、アレンジを考えるために「良い部分を切り出してループしてみよう」と思い立ちました。

結果はまったく似ていませんが、「アコギをサンプリングしてループしたもので組み立てられている」この曲が頭に浮かびました。



アコギ+ルーパー『風」にするアイディア

そこで気づいたのは、この曲はそもそも「G-C-G-C」のコードの繰り返しが多い構造になっていること。

ということは、ライブでルーパーを使って重ねていくパフォーマンス風に出来るのでは?と気づきました。

「アコギをルーパーで重ねる」パフォーマンスといえば昨今はエド・シーランが有名ですが、個人的には KT Tunstallの印象が強いですね。


実際の音の組み立て

というわけで、flapter君が弾いたテイクを編集してループして

3.「G-C-G-C」の繰り返しコード
5.Bメロの「Dm - E7 - Am - D」のコード
6.エンディングでじゃらーんと伸ばしているコード

を作り、僕が別のアコギで

1.弦をミュートしてブラッシングした、ハイハットの役割の音
2.アコギのボディを叩いた、バスドラとスネアの役割の音
4.アコギのアルペジオにディレイを掛けた音

を録って、あたかも一人がルーパーで重ねたらこんな感じになるんじゃないか、というシミュレーションをしたのが、今回の録音です。

※実際にループするには、もう少し長めに弾いてリズムが安定してからルーパーをONにするんですが、今回は聴きやすさを優先して全体的に短めに詰めました。



楽曲のなりたち

10年ぐらい前からある曲でしたが、アレンジが定まらずそのままになっていましたが、ある日flapter君がこの曲を思い出して録音したものを送ってくれたことから、リメイクが始まりました。

1st Ver.


もともとこの曲は、2008〜9年ごろに、いまよりももう少しエレクトリックミュージック寄りの音作りにかぶれていた時に作られました。


当時使っていたAbleton Liveで、リズムと「G-C-G-C」の繰り返しコードを作った上に、flapter君にメロディを乗せてもらったものに、僕が展開部のコードとメロディを考えて合体させたものでした。

2nd Ver.

その後、2016年ごろに、僕がApple Logic Proの練習のために録ってみたテイクでは、シューゲイザーっぽいアレンジをイメージしていました。


3rd Ver.

そのままでは今の「アコースティック中心」「弾き語り以上・バンドサウンド未満」のオーキソプターでどう演ろう?と思っていたところ、ふとしたことからアコギ+ルーパー風のアレンジが生まれて、リリックビデオでリリースに至った次第です。


次回作

リリックビデオを公開してからnoteを書くのをしばらく放置してしまいましたが、次の楽曲も準備していますので、おたのしみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?