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サクラの枝を折らない写真の撮り方、このやり方でどうでしょうか?

あるグループの樹木医や樹木のことを知りたい、というメンバーさんに、Facebookでライブ配信する、対談をさせて頂きました。

その時に受けた質問に、こんなのがありました。

「外国からのお客様が、キレイな花と一緒に写真を撮ろうとして、枝を強く引っ張って、時に折ってしまうことがある」

これは、どうすればよいか?

まず私が考えるのは、いかに、禁止!と言わずに、サクラを守るか?です。

で、考えていて、これはどう?という方法を2つ、思いつきました。

一つは、「胴ぶき枝」とか「ひこばえ」と呼ばれる、幹の途中や根元から出た枝があります、これを撮る。

ソメイヨシノには、このような枝が出ていることが多いです。

写真を撮りたいとき、手に取れる位置に手頃な枝がなくても、胴ぶき枝なら、あまり引っ張らなくても写真が撮れそうです。

もう一つの方法。

お花見の時期に来日される方に対しては、必須、ですが、海外向けのガイドブックなり、リーフレットなりに、日本のやり方に則った「桜見物のお作法」を入れてしまいます。

ダメ!でなく、「こうする方が、日本式でクールです!」なら、相手は喜んで聞いてくれるのではないでしょうか?


具体的には、こんな感じ。

①まず、引っ張らないで撮れる枝を探す。
②ない場合は、幹や根元から出た枝がないか探す。
③その枝もないなら、枝の、花の着いていない部分をそっと持って、
 折れないよう、注意深く近寄せて、すばやく写真を撮る。

ただし、枝が傷んだり、折れるほど、強く引っ張ってはルール違反ですよ、と。


花見の際の「写真を撮るときは、こうしましょう」の手順が、イラスト付きで具体的に示されていれば、おもしろくて、やってみたくなるのではないかしら?

そういう案内を目につくところにおいておく。

外国語のパンフレットに入れるもよし。動画を作って、見てもらえるようなしくみを作るもよし。

要は、ダメダメ、でなく、どうすれば、日本式に、サクラの木を大事にしながら花を愛でるか、写真を撮るか?

そこに知恵を絞りたいです。

このやり方では全然ダメ!なら、また他の方法を考えればいいのだし。

普段あまり疑問に思えていないことも、木の仕事をしていない方から質問されると、!!とか??なりました。

いろんな世界、分野の方とつながるのは、純粋に楽しいし、新鮮な目で自分のしている仕事を眺めさせてもらえて、大いに刺激を受けました。

ありがとうございます!



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