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『絶望の林業』あとがき その2-希望を生み出すために

「あとがき その1」を読んで下さった感想は、いかがでしたでしょうか?

漠然と、でも何か大いなる問題があるのだな、と感じられるか、そんなの当然でしょ、と感じられたか?

では、あとがきの続きに参りましょう。

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森林をよくする林業は応援するが、森林をダメにする林業はさっさと退場してもらいたいと思う。

森林を破壊しても存続する林業なんてない。

いや、森林を破壊することは、人類の未来を破壊することではないか。

書き上げた今になって気づいたのは、ここに書いた林業の問題点は、日本社会の他の多くの問題にも当てはまるのではないか、ということだ。

ある意味、日本の林業は、日本社会の縮図になっているのかもしれない…。

いつか、そうした中で生まれた絶望感を、希望に変える日はくるだろうか。

                           (2019年6月)

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私が本書を多くの方に、しかも、早く知っていただく必要がある、と感じる理由は、このあとがきに集約されていると思います。

この文中の「林業」はそのまま、他の業種、日本の未来に読みかえられます。

日本は、戦後の時期、これまでは、ほぼ平和に安定してやってこれました。だから、現状維持しようとする力が強いです。

ですが、林業ばかりでなく、他の業種でも、世界的にみると、環境に対する意識は、次第に高くなっています。

今の日本の常識では、いろんなことが通用しなくなっています。

そのことにまず、私たちは向き合う必要がありそうです。

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