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『絶望の林業』 理想の林業とは?

あとがきに、「森林を破壊しても存続すべき林業なんてない」
「いや、森林を破壊することは、人類の未来を破壊することではないか」
とあります。

自然の中で過ごすことが好き、森の大切さが腹落ちしている、という方には、当然でしょう、という言葉ですね。

が、実際には、破壊的な林業が至る所で行われている、というのが本書の内容です。

今の状態から抜け出すには、どんな林業だったら理想的? 
それを知ることがスタートになりそうですよね?

で、具体的にこう説明されています(表現を少し圧縮します)。

・林木を健全に育てて利益を得るほか、森林空間も有効に利用することで
健康福祉や観光、生物多様性や防災などを両立させる林業。

・そして、いずれの機能も、必ず持続的でなければならない。

・一時的に理想的な状態だったとしても、森は時とともに変化する。
常に手を加えながらその状態を維持していく。

・これらは、「できたらよい」でなく、実行されなくてはならない。

そのためのポイントは、経済性、持続性と思います。

森って、頻繁に足を運ぶと、本当に変化しています。台風や大雪の後などに行くと、びっくりするくらい変わっていますよね。

そんな、刻々と変化する生きものである「森」と、うまく付き合っていき、たくさんの恩恵を与えてもらうには、持続的に関わっていく「仕組みづくり」が大切。

そう思っていたら、一つ、行ってみて感心した実例が思い浮かびました。

フォレストアドベンチャー・小田原の森です。
ここは、持続的に管理するための仕組みが考えられていて、手が入っているおかげで、とても明るくて、季節の草花なども楽しめる気持ちのよい場所です。

アクセスもいいし。

よかったら、遊びに行ってみてください!

フォレストアドベンチャー・小田原 | 自然共生型アウトドアパーク フォレストアドベンチャー (foret-aventure.jp)

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