身体・感情の哲学を語る(2023.1.24)イベントレポート

こんにちは、学問バーKisi 店長の豆腐です。

今回は、1月24日に行われたイベント「身体・感情の哲学を語る」のレポートをお送りします。
日替わりバーテンダーを務めてくださったのは、東京大学の教養学部(後期課程)で現代思想を研究されている豊嶋駿介さんです。

ミシェル・アンリという名前を聞いてピンと来られる方はどれくらいおられるでしょうか?
1922年にフランス領インドシナに生まれ、2002年に亡くなった、「20世紀の」と冠して差し支えることのないフランスの哲学者です。

20世紀フランスの哲学と聞いて多くの人がパッと思い浮かべるのは、おそらくいわゆる「フランス現代思想」、クロード・レヴィ=ストロースやミシェル・フーコー、ジャック・デリダなどに代表される構造主義およびポスト構造主義の哲学者(と断じてしまうとちょっと怒られそうですが……)がその流れを担う思想や哲学ではないかと思います。
しかし、豊嶋さんが今回ご紹介くださったミシェル・アンリは、その系譜からはほぼまったくと言っていいほど外れたところで独自の哲学を展開していた、いわば「孤高の哲学者」でした。

イベント当日は、なかなか聞きなじみのないこの哲学者の思想と哲学の概観を踏まえて、「身体」「感情」「科学」「芸術」「神」といった多彩なテーマについて喧々諤々の議論がなされました。
平日にもかかわらず多くのお客さんがご来店くださり、店内は終始大盛り上がりとなりました。

豊嶋さん、あらためてこの度はありがとうございました!!

以下の有料部分では、具体的な議論の内容や、日替わりバーテンダーの豊嶋さんご自身の赤裸々な感想を掲載しております。
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