1月に読んだ本

お疲れ様です。

最近読書欲が強く、どうせ読むならなんか記録したほうがいいのかな?と思ったので月ごとにまとめることにしました。
飽きるまでやります。


『ユートロニカのこちら側』小川哲


小川哲さんの小説、なんでこんなに全部おもしろいんだ…

2022年の暮れか2023年のはじめに『君のクイズ』を読んで、その後2023年11月に『君が手にするはずだった黄金について』→『地図と拳』→『嘘と正典』と著書を順番に読み漁るくらいここ最近は小川哲さんの小説ばかり読んでいるんだけど、デビュー作でこんなにおもしろいの、エグーーー!!!と思ってしまった。

SFなんだけどSFすぎないというか、近い未来に普通にありえそうでおもしろい。
1話1話は完結しているんだけどなんとなく地続きで繋がっていて、違う話に前に出てきた人物が出てくるの結構うれしい。
わたしは怠惰人間なので喜んですべての情報を提供するし、アガスティア・リゾートに住む。

『地図と拳』をずっと引きずっているのでもう1回読みたい。
体力があるときに…
今後好きな小説家を聞かれたら小川哲と答えることにします。


『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光


「電子書籍化不可能」とか「ネタバレ厳禁」とかいわれていたので気になっていた本を偶然姉が買っていたので借りて読んだ。

セリフが独特というか、オタク特有の(ここまで一息)みたいな感じがしてしんどいな、と思いながら読み進めていたんだけど、仕掛に気付いた瞬間まじでめちゃくちゃデカい声が出た。

小説ってこんなことできるんだ…すご…


『襷がけの二人』嶋津輝


もうこういうのばっかり読みたい。
嫁ぎ先の夫とはうまくいかなかったけれど、女中ふたりと義父に恵まれ悩みを抱えながらも生き抜く千代さん、最高。
お初さんも終始とても格好良くてこういう芯のある女性憧れるな~と思いながら読んだ。
読み終わってから結構経ってもこの作品のことを思い出す。
なんだかとても心に残る作品だった。定期的に読みたい。

作中に出てくるお料理たちが文章だけでもめちゃくちゃ美味しそうなので、ぜひネットフリックスでドラマにしてほしい。


『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)』村上春樹


なぜか前々から「わたしって村上春樹好きなんだろうな」という謎の自覚があった。実際短編集を2作読んで面白さにびっくりして、もっと読みたい!と思ってデビュー作から買ってみたもののあまり進まず、そのまま少し距離を置いていた。

偶然見つけた『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の書評を読んで、おもしろそうだったのでその日の帰り道に紙の本を買ったけど紙の本を読む時間があまり取れず途中で積んだのが半年前くらいだった気がする。
『襷がけの二人』を読み終わったあとに何読むか迷ってた時にふと思い出したので電子書籍で買い直した。
電子書籍で小説読むの苦手だったのに、いつの間にか電子書籍でしか読めなくなっている…

作中に出てくる表現(「目を閉じると表れる様々な図形」とか「暗闇に長い間いると目を開けているのか閉じているのかわからなくなる」など)が普段からわたしがよく感じていたことが明確に言語化されていて本当にすごいなと思った。めちゃくちゃおもしろかった。マジで。
村上春樹さんの小説ってなんとなく海外が舞台っぽいからそういうのをイメージして読むんだけど普通に日本なので日本の地名が当たり前に出てくるとちょっとびっくりする。

やっぱりわたしってSFが好きなんだなと思いました。
計算士とか記号士とか「組織(システム)」とか「工場(ファクトリー)」とかそういうの最高~~!!26になっても抜けきっていない中二病

「せら」って何だったんだろう。下巻読めばわかるかな。読みます。



1月は4作も小説を読めた!
週に1冊のペースで読めてるのめちゃくちゃいいですね。
小説を読むの、本当に楽しい。
来月も楽しく負担にならない程度に本を読みたいと思います。


それでは


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