中学2年「優しさの光線」【向上心、個性の伸長】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は
中学2年「優しさの光線」【向上心、個性の伸長】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。
個性の時代と呼ばれるようになりました。
昔に比べて今の時代の子どもは、本当に個性豊かです。
では、個性とはなんでしょうか。
個性はどうやって見つければいいのでしょうか。
今日は、『個性』について教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
A 主として自分自身に関すること
「向上心、個性の伸長」
目標・・・・・自己を見つめ、自己の向上を図るとともに、個性を伸ばして充実した生き方を追求すること。
「優しさの光線」(光村図書)
山本翔は、今日も保健室へ続く廊下を歩いていた。
気分が悪く、どうしても教室にいられない。
保健室の養護の藤崎先生が迎えてくれた。
翔は少しベッドで眠った。
翔が起きてから、藤崎先生は翔の将来の夢を聞いた。
翔はわからない、好きなことも得意なこともないと答えた。
土曜日の夕方、翔は母に頼まれた買い物にするためにスーパーへ向かっていた。
その道で、藤崎先生がいて呼び止められた。
藤崎先生の腕の中には、震えている犬がいた。
その犬は、動物愛護センターからもらってきたクッキーという犬だった。
翔はクッキーを抱いた。
するとクッキーの体の震えが止まって落ち着いた。
藤崎先生は「優しさの光線」みたいなものが出ているのね。と言った。
「山本くんにしかない、山本くんの優しさ。山本君だけがもっているもの」
翔は、自分にしかないものが見つけられれば将来の夢が見えてくるかもしれないと思った。
翔は空を本当に久しぶりに見上げた。
2 内容項目と教材
「特徴」とは
「特徴」という言葉があります。
似たような言葉に「特長」があります。
2つのちがいは次のとおりです。
特徴・・・他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長・・・すぐれた(=長)特徴。
つまり、特長は長所に特化しているのに対して、
特徴は長所も短所も含んでいるということです。
自分の長所は、なかなか気付かないものです。
「優しさの光線」の翔も、
自分の長所に気づかずにいました。
翔の長所は、たまたま犬を抱いた時に
藤崎先生が「優しさ」に気づき、
翔はそれを自覚することになりました。
もちろんそれは立派な長所ですが、
他にも長所はないでしょうか。
子どもたちと考えたいですね。
「優しさ」だけが長所なら、
もっと早い段階で見つけられたのではないでしょうか。
翔の「優しさ」以外の長所を見つけることが大事です。
冬休みはだらだらと過ごしていないし
塾の講習に通っている。
そして、自分の長所を探そうとしている。
いろいろなことに挑戦しているところが、翔の長所なのです。
リフレーミング
リフレーミングとは、ある出来事や物事を、
今の見方とは違った見方をすることです。
短所をリフレーミングすることで、
長所にもなりうるのです。
翔は、長所が見つからない、と探していますが
リフレーミングで翔を捉え直してみるとどうでしょうか。
短所は、長所として捉え直すことができるのです。
そもそも、チャンスはそうそう転がっているものではありません。
翔のように、たまたま藤崎先生に言われて
自分の長所に気づいたという経験は
なかなか全員はもっていないでしょう。
ありもしない自分の道を見つけるチャンスを求めるのではなく、
翔のように、これまで歩いてきた道を振り返り、
短所だと思っていたことを長所にリフレーミングする
このことが、「個性の伸長」の授業の鍵です。
苦労した部分や紆余曲折の部分に焦点を当てると、
学びは必ずあります。
目先の長所ではなく教材全体を捉えて
翔の行動にスポットを当てて考えられるようにしましょう。
3 導入
T:教師 C:子ども
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