6年『創志くんと子牛』【生命の尊さ】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『6年「創志くんと子牛」【生命の尊さ】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日の話題は「命」です。
「命は大切」ということは
道徳の授業を受けなくても
子どもはわかっていることです。
では、道徳で命について学習することは
意味のないことなのでしょうか?
決してそんなことはありません。
「命は大切」と漠然とはわかっていても
なぜ大切なのか、ということを
説明することは難しいです。
今日は教材を通して、
命について考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
5・6年の目標・・・・生命が多くの生命のつながりの中にあるかけがえのないものであることを理解し、生命を尊重すること。
6年生「創志くんと子牛」(日本文教出版)
あらすじ
口蹄疫とたたかってきた宮崎の畜産農家を訪ねた創志くん。
10頭あまりの元気な牛を見て一安心。
子牛の出産にも立ち会いました。
「口蹄疫におそわれたときは、本当につらかった。でも全国の人が励ましてくれて、力を合わせてたたかっているようだった。
まだまだ以前の頭数にはもどらないけれど、今生まれた子牛のように、新しい命がだんだん増えてきているんだよ。」
2 内容項目と教材
Dの内容項目は、「来た道を太くする」
「Dの視点って難しいんだよな。」
「できればやりたいくない。」
そう思う人が多いDの視点。
でも大丈夫です。
ポイントを教えます。
Dの内容項目のポイントは、「無理に言葉にしない」こと。
Dは「感動」「生命の尊さ」「自然愛護」と、抽象的なものばかりです。
無理に言葉にしても、安っぽいものだったり浅い言葉になったりしてしまいます。
だから、まとめのときには、無理に言葉にする必要はありません。
それよりも、すでに知っていることについての理解を深めるようにしましょう。
今回の内容項目「生命の尊さ」の場合、
「命は大事」ということはすでに子どもは知っていることです。
しかし、議論をすることで新たな視点に気付くことで、「だから、命は大切なんだ」と気付けるようにすることが大切です。
すでにある理解という道を、太くするというイメージで授業を組み立てましょう。
命はつながっている
主題にもありますが。「つながる命」を軸にして組み立てましょう。
口蹄疫で多くの牛が殺処分された。
でも新しい命が生まれてきている。
それを図にして視覚化します。
母牛→子牛→牛(口蹄疫)親牛→子牛
父牛↗
このようにして、これまでつながってきた命が、口蹄疫によって閉ざされてしまったことを視覚化します。
すると、つながってきた命が途切れてしまうことを実感できます。
宮崎や畜産とは無関係な子にも「命」というフィルターで教材を考えることで、自分の命について深く考えることができるのです。
また、牛だけでなく、自分の命もつながっていることを実感させたいですね。
・・・・・祖父母→両親→自分→子ども→孫・・・・・
自分も命のリレーの中の1人になっていることを実感すると、口蹄疫で殺処分された牛の命と対比して考えることができますね。
3 導入
T:教師 C:子ども
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