2年『本がかりさんがんばっているね』【勤労、公共の精神】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『2年「本がかりさんがんばっているね」【勤労、公共の精神】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日のテーマは勤労です。
つまり仕事のことですが、
子どもにとっても仕事は
身近なものです。
係の仕事、一人一役、
家庭での家事分担など、
子どもの仕事は
そのほとんどが無償のものですが、
働くことの意味や意義は
大人のそれと変わりません。
仕事とはなんなのか、
考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「勤労、公共の精神」
1・2年の目標・・・・働くことのよさを知り,みんなのために働くこと。
2年生「本がかりさんがんばっているね」(日本文教出版)
あらすじ
きょう子さんとはつねさんは、学級の本係になりました。
次の日からふたりは、昼休みに本棚の整理をすることに決めました。
毎日一生懸命整理していましたが、本の整理がだんだん面倒になってきました。遊んでいる友達を見て、「遊びに行きたいな」と思う日もありました。
「本係だけがどうしてしないといけないの。」
それから何日かたったある日の終わりの会。
『いいこと見つけたよ』のコーナーで、ゆういちさんが言いました。
「このごろ本係さんが本棚の整理をしてくれています。本がさがしやすくなりました。」
続いて、みんなが口々に言いました。
「いつもありがとう。」
ふたりは顔を見合わせてにっこりとほほえみました。
2 内容項目と教材
①具体的事象で考える
内容項目が「勤労、公共の精神」なので、
仕事や働くことについて考える必要があるのかと思ってしまいますが、
低学年の段階では、目の前の具体的な事象のみを考えるだけで大丈夫です。
つまり、「本棚の整理」について考えるだけでいいのです。
係の仕事や家庭の仕事など、他の話に発展させていくのは、
中・高学年の道徳の時間に任せましょう!
②考えるポイントを厳選する
短い教材ですが、考えるポイントがたくさんあります。
・なぜ、きょう子さんとはつねさんは本係になったのか。
・なぜ、ふたりは毎日、本の整理をするのか。
・なぜ学級の本がバラバラなことに気づけたのか。
・クラスの人がほめてくれたのは、どんな姿を見たからなのか。
・ふたりの仕事は、いつから認められたのか。
それぞれをじっくり考えるだけでも、授業が成立しますし、45分では足りませんね(笑)
目の前の子どもたちは、どのポイントならノッてくるか予想して、
考える問題を決めてくださいね。
その選定はここではできません。
担任のあなたが「今の子どもたちは、これならノッてきそうだ。」と思えば、それが正解です!
③自発的な行動
クラスのみんなは、ふたりの仕事を「ありがとう」と認めてくれました。
では、ふたりは、みんなに認められなかったら仕事をしても意味がないのでしょうか?
子どもたちと考えてみたいですね。
そもそも、このクラスには他にもいろんな係があって、
みんなそれぞれ一生懸命活動しているはずです。
ふたりはその中で、なぜ注目されたのでしょうか。
それは、「自発的」に行動したことがポイントです。
ふたりは本係になって、
・新しい本を持ってくる
・「たくさん借りてね」と呼びかける
という新しい活動をしようとしたり、
・本棚の整理をする
という管理にも目を向けています。
このアイディアは、やらされている係では出ることはないでしょう。
この「自主的」な活動を継続したから、クラスのみんなはそれに気づいたのです。
繰り返しますが1年生は具体的な事象で考えるほうが理解が進むので、
「本棚の整理」に特化して考えます。
『もし、みんながふたりの仕事に気づいてくれなかったら意味がないのだろうか』
と仮定して考えることで、教材が自分たちの生活に近づき、具体的に考えることができます。
とにかく「本棚の整理」の話からは外れず、具体的に考えていきましょう。
3 導入
T:教師 C:子ども
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