2年「さて、どうかな。」【礼儀】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『2年「さて、どうかな。」【礼儀】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日の記事は、次の人にオススメです。
■道徳の授業の教材研究をしたい。
■道徳が苦手。
■礼儀の授業について考えたい。
この記事を読むと、こんなお得なことがあります。
■道徳の内容項目についての理解が深まる。
■「礼儀」の授業づくりがわかる。
■切れ味のいい発問が手に入る。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
B 主として人との関わりに関すること
「礼儀」
1・2年の目標・・・・
礼儀の大切さを知り、誰に対しても真心をもって接すること
2年生「さて、どうかな」(日本文教出版)
「さて、どうかな」あらすじ
学校で、「わたし」は先生にあいさつをしました。
次に学級の友達に会ったけど、あいさつはしませんでした。
遠足で、昼の集合時刻に「わたしたち」は遅れました。
先生に、「忘れ物を取りにもどったので遅れました。」と報告しました。
その後、みんなのところにもどり、すぐにお弁当を食べ始めました。
他のグループの子達が、わたしたちをじろじろ見ています。
2 内容項目と教材
2年生に「礼儀を重んじる」と言っても難しいので、
「礼儀を使う」という表現を使ってみましょう。
「わたし」は礼儀を使う人を先生だけだと思っていましたが、
それだと友達がイヤな思いをしている。
しかし「わたし」はそれに気がついていない。
礼儀を使う人が先生だけではダメなのかと気付き始めています。
「わたし」の立場からすれば、先生にだけ挨拶や報告をすれば、
友達に同じことをする必要はないように思います。
学校では先生は勉強を教えてくれる重要な人なので、先生の話だけ聞いておけばよい。
友達には必要はない。
なぜ、この考えがダメだとみんな感じているのでしょうか。
子どもたちと考えてみたいですね。
わたしの考えを述べます。
挨拶は「人と人をつなぐクサリ」だからです。
挨拶をすることで人との関係ができ、
関係ができると信頼が生まれます。
信頼が生まれると、相手に伝えよう、話そうという気持ちが高まります。
「わたし」は、挨拶を先生にだけすることで、
先生としか信頼が生まれておらず、
友達との間には信頼が生まれていません。
だから、挨拶をしなかったり、遅れたことを報告しなかったりして、
友達からイヤな目で見られるのです。
信頼がなければ、「挨拶をしない」「遅れた理由を言わない」という
表面的な事象から、マイナスの想像が膨らみます。
挨拶をしない → わたしのことが嫌いなんだ。
好きな人にしか挨拶しないんだ。
遅れた理由を言わない → 遊んでておくれたんだろう。
遅れて平気でいるなんて、信じられない。
このように、信頼がなければ、マイナスの想像が膨らみ、
また信頼がなくなる。再びマイナスの想像が膨らむ、という
負のループに陥ってしまうのです。
そうならないためにも、目標にあるとおり
「誰に対しても真心をもって接すること」が大切なのです。
授業では、周りの友達になって
マイナスの想像を膨らませる活動をしてもよいでしょう。
そうすることで、挨拶をしなければよくない想像が膨らむことを
実感でき、道徳的価値に迫ることができるはずです。
この教材は、「友情、信頼」と「相互理解、寛容」の要素も含まれています。
☆礼儀を大切にしなければ、友情の中の信頼は生まれない。
☆相手の立場に立って考えなければ、礼儀の必要性が分からない。
この観点も、触れられれば触れてもよいでしょう。
3 導入
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