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4年「わたしのゆめ」【個性の伸長】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は、教材解説です。
「4年「わたしのゆめ」【個性の伸長】の指導案はこうする!」
このテーマでお話しします。

4年生「わたしのゆめ」についてです。

◎内容項目「個性の伸長」
 3・4年生ねらい・・・自分の特徴に気付き、長所を伸ばすこと

目次です。

1 内容項目と教材について
2 発問例
3 まとめ


1 内容項目について

・ねらいに「特徴」という言葉があります。しかし、世の中には、「特長」という言葉もあります。
特徴とは、 他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長とは、すぐれた(=長)特徴。
と辞書にあります。
つまり、特徴はいい点も悪い点も含んでおり、特徴の中のよい点が特長ということです。


ねらいには「特徴」とあるので、
いい点も悪い点も含めて自分を見直し、特長を伸ばそうという解釈ができます。
ここでは短所を伸ばすことは含まれていないのですね。
そちらの方が大切だと個人的には思いますが、
ねらいに即すと、振り返り長所を伸ばす、
という方向性で授業を進めることが必要であることがわかります。

・「わたしのゆめ」は、ゆう子が本物の画家である橋本さんの作品と本人の出会いを通して、
ゆう子が画家になる夢を確固たるものにする、という話ですが、
うまくできすぎています。

美術展がそもそも身近にある子は少ないですし、
仮に行ったとしても、そこまで心奪われる作品にはそうそう出会えません。
ましてやその作者とタイミング良く出会い、アトリエに行って話を聞くなんて、
こんなに現実離れした話は、子どもにとっては自分事として捉えにくいでしょう。

・通常の場面ごとに追う発問であれば、
「私も美術展があれば行ってみたい」「絵を描く人はすごいなあ」
という上辺だけの感想になり、
学びはほとんどない道徳になるでしょう。

・この教材で大切なのは、
「ゆう子が自分の特長をすでに見つけており、友達にも認められている」ということ。
この時点で、すでに何もない子と比べてアドバンテージがあります。
それを授業者が理解しておかなければ、
「夢を見つけて、それに向かって突き進むのは素晴らしい」という
すでに知っているまとめになりかねません。

2 発問

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