3年『きいているかい オルタ』【個性の伸長】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『3年「きいているかい オルタ」【個性の伸長】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
個性の時代と呼ばれるようになりました。
昔に比べて今の時代の子どもは、本当に個性豊かです。
では、個性とはなんでしょうか。
個性はどうやって見つければいいのでしょうか。
今日は、『個性』について教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
A 主として自分自身に関すること
「個性の伸長」
3・4年の目標・・・・自分の特徴に気付き、長所を伸ばすこと。
3年生「きいているかい オルタ」(日本文教出版)
あらすじ
オルタはぼくの相棒。紙粘土でできていて、ぼくの好きなサッカー選手を集めて1人にした。オールスターを短くして、「オルタ」って呼んでる。
おい、オルタ。知ってるかい。
ヤゴはトンボに変わる。サナギはチョウチョに変わる。
ぼくは何に変わるんだろう。
ぼくは食べ物の好き嫌いが多い。サッカーも見るほうが好き。鉄棒はジャンプしても届かないし。ドッジボールはぶつけられてばかり。
春がきて、新しいクラスに新しい先生、新しい友達。
新しい友達にいいところを見せようと、ドッジボールをした。すると偶然、タケシの豪速球をキャッチできた。
みんなが驚いている。
むねの中であついしずくがポタリと落ちた。
オルタの左手も折れていた。ぼくがボールをキャッチしたのも、左手だった。
その日から、今までとはちがった。
鉄棒には届いたし、おにごっこでも追いついた。ドッジボールが大好きになった。
サッカーはする方が好きになった。食べ物の好き嫌いは3つくらい減った。
ぼくも変わるんだ。
聞いているかい? オルタ。
2 内容項目と教材
「ぼく」の長所を考える
1つの物語として完成されている、いいお話ですね。
「ぼく」の個性に注目して、お話を分析していきましょう。
「ぼく」は、紙粘土の人形「オルタ」が心の支えでした。
オルタがいたから、「ぼく」は心の安定を保つことができたし、
何でも言うことができた。
さらに、「ぼく」はオルタに対してあれやこれやと話をして、
自己分析をしていたのです。
・好き嫌いが多い
・テレビが好き
・ドッジボールが苦手
・鉄棒には届かない
マイナスの要素が多いですが、自分のことをよく見つめていることには変わりありません。
ここが1つ、「ぼく」の長所ですね。
『自分のことをよく理解している』
では、そんなマイナス要素の多い「ぼく」は、
どうやって変わることができたのでしょうか。
偶然ドッジボールでキャッチをして、
オルタの左手が折れた、という演出がされていますが、
道徳的ではないので、ここにはあまり深入りしません。
それよりも、そもそもなぜ苦手なドッジボールに参加したのでしょうか?
本文にもありますが、「新しい友達にいいところを見せたい」からです。
つまり、「ぼく」には、『よいところを見てほしい』という願望があるし、
『挑戦してみよう』という気持ちがあるということです。
ここが、ぼくの長所として挙げられます。
成長したい。
今よりもっとよりよくなりたい。
そんな気持ちが心の中にあるということです。
物語の演出にまどわされず、本質を見極めたいですね。
「特徴」と「特長」
目標には「特徴」とあります。
似たような言葉に「特長」があります。
2つのちがいは次のとおりです。
特徴・・・他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長・・・すぐれた(=長)特徴。
つまり、特長は長所に特化しているのに対して、特徴は長所も短所も含んでいるということです。
また、次のポイントも押さえましょう。
①特長は誰でももっている。
②特長は自分では気付きにくい。
この2点が今回の前提ポイントとなります。
この2つを押さえて、まとめに向かうといいですね!
3 導入
T:教師 C:子ども
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