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5年「『太陽のようなえがお』が命をつなぐ」【生命の尊さ】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『5年「『太陽のようなえがお』が命をつなぐ」【生命の尊さ】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日の話題は「命」です。
「命は大切」ということは
道徳の授業を受けなくても
子どもはわかっていることです。

では、道徳で命について学習することは
意味のないことなのでしょうか?

決してそんなことはありません。

「命は大切」と漠然とはわかっていても
なぜ大切なのか、ということを
説明することは難しいです。

今日は教材を通して、
命について考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
5・6年の目標・・・・生命が多くの生命のつながりの中にあるかけがえのないものであることを理解し、生命を尊重すること。

5年生「『太陽のようなえがお』が命をつなぐ」(日本文教出版)

あらすじ
1995年1月17日。阪神・淡路大震災に見舞われ、岡本さんの店が燃えてしまった。
しかし、岡本さんは考えました。
「なんとか生きていかないと。自分にできることはないだろうか。」
考え続け、岡本さんは無料のコーヒーや、たこ焼きを振る舞いました。
近所の人や歩いて仕事に行く人、ボランティアに来てくれた人たちが集まってきました。

岡本さんの「太陽のようなえがお」のもとに、多くの人が集まり、支え合い、希望を取り戻していきました。

岡本さんのお店には、「太陽のようなえがお」を求めて、今でも多くの人が訪れます。

2 内容項目と教材

Dの内容項目は、「来た道を太くする」

Dの内容項目のポイントは、「無理に言葉にしない」こと。
Dは「感動」「生命の尊さ」「自然愛護」と、抽象的なものばかりです。

無理に言葉にしても、安っぽいものだったり浅い言葉になったりしてしまいます。

だから、まとめのときには、無理に言葉にする必要はありません。

それよりも、すでに知っていることについての理解を深めるようにしましょう。

今回の内容項目「生命の尊さ」の場合、
「命は大事」ということはすでに子どもは知っていることです。
しかし、議論をすることで新たな視点に気付くことで、
「だから、命は大切なんだ」と気付けるようにすることが大切です。

すでにある理解という道を、太くするというイメージで授業を組み立てましょう。

扱う時期は3学期

教材を見てみます。
この教材は付録として掲載されていますが、授業で扱うのであれば
阪神・淡路大震災の時期に合わせて、3学期、できれば1月17日前後に扱うようにしましょう。

3学期は防災について考える期間がどの学校にもあるはずです。
それは、1.17の阪神淡路大震災や、3.11の東日本大震災の時期に合わせて、
防災について考える機会が増えるからです。

この教材も、そういった防災教育と合わせて扱うと、より効果的ですね。

どんな命をつないだのか

さて、岡本さんの笑顔が「太陽のような笑顔」と言われて、
震災直後に多くの人に元気を与えました。
それはよくわかります。

では、「命をつなぐ」とは、どういうことでしょうか。

岡本さんは、人の命をつないでいる?
命を救ったのでしょうか。
どうやって救ったのでしょうか。
また、誰の命を救ったのでしょうか。

これは、子どもたちと具体的に考えてみたいですね。

岡本さんは、震災直後に自分も全て失ったにも関わらず、
明るく振る舞いました。

それはどんな心が原動力になったのでしょうか。
なぜ、「自分にできることはないだろうか。」と考えるに至ったのでしょうか。
これも考えてみたいですね。

3 導入

T:教師 C:子ども

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