2021_1213_本読み

12月13日(月)は下記を読みました。


山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎  編、岩波書店

今日の俳人:蕪村 蓼太 闌更 召波

たったの17音で、あらゆる試みがなされて、膨大な蓄積があることに、改めて驚きます。

そして、その人や芸が感じられる。
型、があるゆえの楽しみ。



こいでさん
『400字のデッサン』野見山暁治 著、河出書房新社
「法隆寺の壁ー和田英作」

「Ⅰ ひとびと」の章から。
なにか小説でも読むような雰囲気でした。これは戦前?戦中?の話で、著者がまだ美校生だったときのこと。偶然の出会いから、法隆寺金堂の壁画の模写を見学できることに。

読後、ついつい1949年の壁画の火事のことを検索。うわっ、いろんなことがあったみたい、でした(もしも模写が企画されなければ、焼失もなかったのかも。。ということには驚きました)。





はやしさん
『たいせつなこと』
マーガレット・ワイズ・ブラウン著、レナード・ワイズガード絵、うちだややこ訳、フレーベル館

印象に残ったところは

りんごにとってたいせつなことは、たっぷりまるいということ

とか

くつは足をつかむもの

でした(聞いてメモしてるので正確ではないと思います)。訳語の面白さなのか、元の言葉にそれがあるのか、興味深かったです。





きよもとさん
『銀の匙』中勘助 作、新潮文庫
解説 橋本武

全集?に付された解説だったと思うのですが、灘高校で昭和25年から59年まで、全ての国語の授業を「銀の匙」をテキストとして行った橋本先生の書いたものでした。

登場するあらゆるものから広げてゆく授業はとても面白そうでしたし、当然、中勘助に内容を問い合わせたり、実際に会ったりすることにもつながっていく様子がとても良かったです。





山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、51〜54ページ辺
十三 ためつけて(浅草)
十四 箱根越す(たねだはら)

雁股(かりまた)という鏃(やじり)がでてきました。先が二股にわかれているもので、獣や鳥の足を狙う、とのこと。

また、同じ句の「しでかけて」の「しで」は「紙垂」で、神社なんかに下がっている白い紙のぎざぎざののこと。御幣(ごへい、おんべ)は、棒にそれを付けたもの。

注からさらに調べて、そういうことがわかりました。
また、注を読んでいると、掲載されている本によって随分と同じ句に変化がある、ということがわかります。

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