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2022_1116_本読み

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冒頭の写真:
ヤツデの花が咲き出してます。
球形の配置が美しいです。



11月16日(水)は以下を読みました。

『あまりにロシア的な。』 
亀山郁夫 著

青土社

この時期(1994年)深く傷ついているロシア人。みんなが守銭奴みたいになってもいます。そんなロシアに飲みこまれて、やはり深く傷ついている二人の日本人の会話。ロシアを深く愛する研究者のO氏と著者です。
ソビエトの幸福幻想は、早くも1928年には、みんな、まずい!と感じるようになっていたそうです。
当然それはスターリンに端を発しているのですが、もしスターリンでなくても結果は似ていたのだろうか、ということが気になりました。

壮大な輝かしい実験のはずでしたが。

(音読した人:山崎)





『畏るべき昭和天皇』    松本健一 著

新潮文庫
権力闘争を超越せん、と

「畏るべき」とは、共産主義から国粋主義から、あらゆるイデオロギーを飲み込んでいってしまう、日本の天皇制のありかた、ということらしいです。

かたきといえるような人や、反逆者も代が変われば、飲み込まれてしまう。

(音読した人:こいでさん)





『塩一トンの読書』    須賀敦子 著

河出文庫 
文庫版解説 松永美穂

この解説のおかげで、この本の内容を、もう一度おさらいできた感じがしました。ありがとうございます。

そして、須賀さんの若い頃からの一貫した興味が「本の深さ」ということについてだったことが引用などで語られていました。

山崎は「本の深さ」というような、抽象的なことについて、考えたことが無かったな、と思いました。

これで読了です。世界のいろんな作者のところに行きましたね。

(音読した人:きよもとさん)





『きょうはふっくら にくまんのひ』   メリッサ・イワイ 作、横山和江 訳

偕成社

女の子が、同じアパートに住んでる世界各国(出身の?)の「おばあちゃん」たちの「ダンプリング」のお手伝いをする、っていう見たことのない面白さの絵本でした。

ダンプリングって初めて知ったことばでしたが、粉もんの一種ですね。
肉まん(中国)、ラビオリ(イタリア)、タマレス(メキシコ)、パティール(レバノン)などが登場。レシピも載っています。

Wikipediaによると、日本のすいとんやそばがきも英語では「ダンプリング」になるそうです。

(音読した人:はやしさん)



















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