2022_0205_本読み

2月5日(木)は以下を読みました。

山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
7 黒い膜の構造
第一種の黒い膜と第二種の黒い膜

この節の題名の二つの膜は「相」が違っているそうです。
相転移、というのが本当に面白いと思いました。ことば自体がかっこいいです。
その境目ではぽこっとしたくびれになっているというのもまた不思議。身近な美と不思議のしゃぼん玉が、こんなふうに説明できることがすごい。



めいさん
『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著
萬書房
おわりに ー 私たちはどの方向をめざすのか
エネルギーと言語の二つの方向性
(3414〜3448/3674)

節電のたとえから始まったこの本。英語を学ぶこと使うことについてのいろいろを経巡ってきて、最後で節電の話にもどってきました。

無駄な電気を消すという「行動の節電」。

政策的に省エネを促す「構造の節電」。

それぞれにあたる「節英」を、これから最後に説明します。



きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦  著
Ⅳ 連句と音楽
連句の独自性

外国人名の表記がチャムバレーン、ド ブローリー、ヒアガル。

現表記ならば、チェンバレン、ド ブロイまでは推測できました。ヒアガルがわからないと言っていたら、きよもとさんがシャガールではないか、と。確かにそうでしょう。

欧米には「俳諧」を感じない、特に(著者が留学していた)ドイツには、ということが前面に出ていました。時代は、昭和10年頃と思われ、そのころの日本を讃える気分を感じました。

また、留学は1909年から11年まででした。



はやしさん
『からすのてんぷらやさん』加古里子 作
偕成社

シリーズの続編。

今回はからす一家の次女レモンさんのお話。「そんなこんなで」という定番のことばをはじめ、語り口が楽しいです。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫
二二 水仙は(春と龝)78〜80ページ

生膾箸(まなばし、まな板のまなと同じ意味のまなです)ということばが気になりました。
儀式で魚などを捌くのがあったな、と、検索。そもそも、箸というものは神事的な道具のようです。スサノオの神話にも箸がでてきていたな、と思い出しました。

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