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2022_1123_本読み

<1475字>

冒頭の写真:
遊具って誰がデザインしているんでしょう。
時間がたったら、懐かしい気分になりそうなゾウでした。
佐内弁財天の裏。
いつもは特に目に入らないんだけど、
大きなゾウのぬいぐるみが粗大ゴミで出されていて、おどろいたばかりだったので。




11月23日(水)は以下を読みました。

『あまりにロシア的な。』 
亀山郁夫 著

青土社
師匠とその二人の弟子(34〜37ページ)

前回から会話は続いていて、マヤコフスキーのことでした。

知ってる人の噂話に聞き耳をたてて、その人のまわりのことが少しずつわかってくるのが嬉しい感じです。

〈 当時この運動(未来派のこと)を率いていたのが、ヴェリミール・フレーブニコフだったが、(マヤコフスキーは)未来派の主流をなしていた「ノンセンス」志向に与することができず、〉( )は引用者

とあり、フレーブニコフが派を率いるポジションだったんだな、と思いました。そのあと政治体制の変化で社会での立場が変転していくわけですね。
(まあ二人ともはやくに亡くなってしまうわけですが。)
二人はずいぶん対照的な人だったみたい。前に読んだのでは、月と太陽って喩えられてるところもあったな、と思い出しました(マヤコフスキーが太陽です。)。

(音読した人:山崎)





『きょうりゅう レディ』 
 リンダ・スキアース 作、マルタ・アルバレス・ミゲンス 絵、 まえざわ あきえ 訳

出版ワークス

さいしょの女性古生物学者、1799年生まれのメアリー・アニングを紹介する絵本。
恥しながらこの人のことを知らなかったです。
「恐竜めずる姫君」ですね。家が貧しかったようなので「姫君」は適切な表現ではないですが。

男女にかかわらず、こういう「ものすごい興味」を持った人がいるものなんですね。

彼女の出身地(そして化石の採集地)のライムリージスは今では化石の町として有名で、世界自然遺産になってる"ジュラシックコースト"の一部。ここは三畳紀、ジュラ紀、白亜紀のすべての地層を目にすることができるそうです。



(音読した人:はやしさん)





『俳句的生活』    長谷川櫂 著

中公新書

俳句の「切れ」と「切れ字」の説明が、非常に面白かったです。

まず思ったのは、俳句でいう「切れ」は、例えばダンスがキレキレというような感覚を表すものではなく、もっと物理的なものでした。表現がそこで一旦切れている、というような。

「切れ」によって、17字しかない俳句に「間」を作り、それによって、時間の流れをいろいろに操作できる、という理屈がすごかったです。

時間を行き来することで、心が動かされるのだな、と思いました。
俗な表現ですが、(今ここにいて)昔を思い出すから懐かしい、というような。

時間といえばフレーブニコフも、と、きよもとさん。
そうですね、過去へ未来へ移動するような超小説やら、自ら見出した「時間の法則」もありました。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉連句集』   中村俊定・萩原恭男 注

四二 (種芋や)14~14ページ
岩波文庫

上の本を聞いたあとに、連句を読むと、私たちの拙さが際立つ感じですが、まあ、何も知らないこどものように楽しむしかないですね。

今日のとこは、

〈 小僧のくせに口ごたへする 〉

なんていう、まるで現代の口語みたいな短句があったりして、面白かったです。

(今、書いている時、前回からコピーした表題が(種芋の)と間違えていて、まさに切れ字の「や」に意識ない様子、笑えました。ともかく、これからは「切れ字」を意識して読んでみようと思います)

(音読した人:山崎)



















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