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2022_0314_本読み

貝母ばいもがみるみる大きくなってます。

まだ、蕾のついた草の芽生えですが、この後、

花、くるりとした細い葉、そして種も、

まるで装飾紋様になるために生まれてきたのでは、
と思ってしまうような可憐さなので、お楽しみに。  時々載せます。

名前の漢字の、姿も音も好きです。

さて、昨日、3月14日(月)は以下を読みました。
(目次機能、初めて使ってみました。音読した人の名前は末尾に持っていきました。)


振仮名ふりがな歴史れきし

今野真二 著
集英社、2006年刊
第二章 平安時代から室町時代までの振仮名
第二節 仮名(平仮名・片仮名)と振仮名
第三節 室町時代の振仮名

『平家物語』三種の原本が紹介されました。内容はかなり同じですが、仮名と漢字の割合がずいぶん違うことがわかりました。
最後のだけに振仮名がありました。

室町時代成立の辞書『節用集せつようしゅう』。これの「易林本えきりんぼん」の1ページ全部の大きい図版を見ながら説明を読んだので、雰囲気が味わえました。
明治時代まで使われた、というのが驚き。すごいロングセラーだったんですね。

(音読した人:山崎)






『学問のすゝめ』


福沢諭吉 著、岩波文庫、
四編 学者の職分を論ず

商売、学校、説教、牧牛、養蚕、なにもかも民間の事業の七、八割は「官許」なくしてありえず、人々が政府の目を恐れ、かしこみ敬い、おべっかを使うこと、はなはだしく酷い。

そして洋学者流(欧米の最新の学問を学んでおり、国をひっぱるべき者たち、という意味だと思います)も、有効に力を発揮できない。

著者の苦々しい思いを感じました。

(音読した人:めいさん)





『とんだよ、ひこうき』

こどものともシリーズ
松居 直 作、寺島 竜一 画
福音館書店

裏表紙にある解説で、飛行機への著者の思いがわかりました。1945年までの、空を飛びたいとか飛行機へのあこがれは、すべて、戦争直結しか無かった、ということ。

この本は1959年刊のものの復刻。戦後十余年という時代が感じられました。

はやしさんが幾度か読んでくださっている、初期の「こどものとも」シリーズ、松居直 作がいくつもあり、編集長兼作者として、こどもの本の活動を牽引していたのだな、と思いました。

(音読した人:はやしさん)





「カズイスチカ」

森鴎外 著
『鷗外全集 著作篇 第四巻』岩波書店から

「カズイスチカ」は明治44年の『三田文学』が初出。この全集自体は昭和26年刊です。

別の読書会の課題書、ということなのですが、この本の「総ルビ」に惹かれて、ここで紹介してくださった、きよもとさんでした。

同じ全集の別のお話(明治43年)にはルビ(=振仮名)が無いので、そこから推測すると、初出の時に総ルビだったかな、と思いました。

欧文がそのままいくつも使われてるのが特徴的。

locoロコ citatoチタト(イタリア語?) とか Coup d'œilクゥ ドゥイユ(こっちはフランス語)とかいうふうに、振仮名が活躍。山崎は、どちらも意味がよくわかりません。この手のものがたくさんありました。

登場するたばこの銘柄「雲井」。茨城の葉で作られていたようです。いつ頃まであった銘柄なのでしょう。初出、全集刊行、そしてお話自体の舞台の年、といろいろ知りたくなりました。

ロシア語風の題名の意味は? それはまだ、これから明らかになるそうです。

(音読した人:きよもとさん)

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