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2024_0410_本読み

<1164字>

冒頭の写真:
ちょっと前に、湘南平にお花見に行ったんですが、山崎の一番は、さくらや新緑じやなく、これ。
ハエみたいだけど、触角が蝶みたいに棍棒状。これなに?
蝶以外で棍棒状の触角を持つというとツノトンボくらいしか思い浮かばなかったです。
妻がGoogleで画像検索して、コンボウハバチ、っていうのを発見。
へー、そんな仲間がいるんですね。
60年生きて、初めて知った。



4月10日(水)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

嵐が過ぎたエルサレム。ずぶ濡れで訪れたある人物は、ピラトから着替えと食事を提供されたあと、ナザレ人(ヨシュア=キリスト)の処刑の時の様子を報告します。ある人物の名前は明かされぬままお話が進んでいきます。
キリストの死体を持ち去った、マタイ、かな?

(音読した人:山崎)





『科学と宗教と死』 加賀乙彦 著

集英社新書

妻の死、自分が倒れたこと、そして東日本大震災。死の連想は、戦争、そして原子爆弾へとつながりました。1949年に医学生となった著者。そのとき、亡くなった10才の子の脳を観察する機会がありました。爆心近くにいたが無傷で、一ヶ月後に急に血を吐いて亡くなったという子です。「細胞」というものが見えず、溶けてなくなっていたというくだりにとても恐ろしく感じました。フクシマ以後再びそのことが身近になりました。

(音読した人:こいでさん)





『犬が星見た』 武田百合子 著

岩波文庫

ストックホルムに着き、例によって泰淳さんから、お酒買ってきて〜と頼まれる百合子さん。酒屋がなかなか見当たらず、随分さまよい歩いて、元のホテルの近くでようやく入手。
もどると竹内さんと泰淳さんの様子が、地味。竹内さんが「もうもどってこないかもしれない。なんでもかんでも頼むから、嫌になって逃げたんじゃ?」って吹き込んだために、泰淳さんが落ち込んでしまった、ということらしい。
泰淳さんの気持ち、わかるなぁ、と思った。
百合子さんは、堂々として、どこでも旅を楽む人ですね。ジェスチャーで「酒」を表現したら、アル中と思われたらしくコップにお酒を出してくれ、せっかくなので飲んでしまった、というのが笑ってしまった。

(音読した人:きよもとさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

明治27年の漱石の34通目。
シェレーの詩集、というのがでてきて、調べると、今の表記は「シェリー」で、この人の妻がフランケンシュタインの怪物の作者、マリー・シェリーでした。英文学は、漱石の小説にどういうふうに影響を与えたのかな?とかそもそも、小説というもの自体がピカピカに新しいスタイルだったんだろうな、とか、そんなことを想像しました。

(音読した人:めいさん)

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