2022_0214_本読み

2月14日(月)は以下を読みました。


山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
9 石けん膜の寿命
膜をこわす外因 膜の自発的破壊

石けんの黒い膜の表面の厚みのゆらぎを小さな波と捉えることもできる、その波を、フーリエの波の和、と書いてありました。

ここでフーリエが出てくるのか、と思いました。特にフーリエの名を出さなくてもいいように感じるのですが、物理学の人にとってなにかイメージを湧き起こすキーワードなのでしょうか。



はやしさん
『からすのおそばやさん』
加古里子 作、偕成社

シリーズの完結編。

今回はからす一家の末っ子おもちくんのお話。

あらためて、なぜ、からす?と思いましたが、あとあと思うと、昔は今みたいに、からすは嫌われものではなかったですね。童謡の「7つの子」とか。賢いし、可愛らしい印象もあったんでしょう。そう思うと懐かしい気持ちになります。



きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦  著
俳句と宇宙
天文と俳句

初めて知った言葉がいっぱい。

囈語は、げいご、と読むみたいでしたが、たわごととかうわごととかいう意味でした。

〈乾坤(けんこん)の変(へん)は風雅(ふうが)のたね也(なり)〉

は『三冊子(さんぞうし)』という俳諧論にある芭蕉のことばだそうです。乾坤は、易の最初の陽と陰のことだなーと、去年『易』を読んだので、お、と思いました。

あと〈虎が雨〉〈黄雀風〉とか。

なんとなく、ガガーリンが地球は青かった、と言ったのを思い出しながら聞いていました。ヨーロッパに行って日本ってすばらしいな、と思ったのではないか、と感じました。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二四 秣おふ(曾良俳諧書留)87〜89ページ

書き出そうとすると、漢字を出すのに一苦労です。実にいろいろな漢字が使われていたのだな、と思いました。

詠み手の名前も、さまざまに変化して、懐紙に書いていくの人の自由だったろうな、とも思いました。

もう一つ、活字が使われてない時代で、整版という書いたものを彫っていく印刷形式だったから、書いた通りの字を使いやすかったということもあるのかな、と思いました。

(この歌仙のタイトルは、本当は秣にくさかんむりが付いているのですが、その字が探し出せず。)



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