2024_0124_本読み
<1230字>
冒頭の写真:
月曜は年に数時限のやっている宇都宮の大学での製本実習でした。
通勤ルートで最近開拓(?)したのは上野から宇都宮線(上野東京ライン)を使う行き方。今回はパソコン作業をする目論見でグリーン車の2階。
これはそこからの荒川?新河岸川?の夜明け。
気分がいいです(グリーン使っても新幹線自由席より1000円以上安い)。
そして宇都宮で下車したら、大学までジョギング。
こちらは毎度のルーティン。
これだけでもけっこう楽しいです。
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1月24日(水)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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小題が「アザゼッロのクリーム」というところ。
それを全身に塗りたくったマルガリータ。
海藻のような匂い、というのがロシア人にとってどんなニュアンスなのかわかりませんが、不気味で嫌な感じ。
しかし、効果覿面。全身が若返り、軽くなって、重力からも自由になって、魔女のように(しかも一糸纏わず)箒にまたがって、夫も家も何もかも捨てて、空へ飛んでいってしまいました。
きっとまた黒魔術に違いなく、いったいどんなことが巻き起こるやら。
(音読した人:山崎)
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『犬が星見た』 武田百合子 著
岩波文庫
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6月25日、レニングラード、続く。
案内人の女性の煙草のせびりっぷりの良さとかが気に入った、
とか、
見にいったバレエがどれも良くなくて、
フラメンコなのに〈 体格がよすぎて似合わない。〉〈 ナマケものが熱狂しているようにみえない。色気がない。よく練習した体操を見ているようだ。〉
などの、酷評、傑作です。
そのほかのところも、旅行なのに、妙に日常的なところを見ているというのか、とても面白く感じます。
(音読した人:きよもとさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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今日から明治26年に入りました。まずはその年の漱石子規のできごと列挙のところから。
漱石が大学院に入ったり、子規は「俳諧」という雑誌を創刊したり。
お互いの家に行き来する日付もあって、その間はさすがに手紙のやりとりはないね、とは読み手のめいさんの言。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 秋風やとても薄はうごくはず 子尹 〉
この〈とても〉について脚注にはシンプルに〈所詮〉とだけ書いてありました。「秋風」「薄」「うごく」はよくわかるが「とても」と「はず」が山崎には難関。その時代に生きていたら、解釈せずにもわかるのでしょう。現代からならば文法をわかっていたら、かなりわかる、と想像しました。
この「とても」は「すごく」ではなく「だとしても」の方だな、とは思うのですが。
いつもの現代訳を見ると、風がほとんどなくてもうごくのがすすきだが、強い秋風ではものすごく揺れ動いている、というようなことらしいです。
(音読した人:山崎)
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