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2023_0719_本読み

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冒頭の写真:
こないだ行った佐渡の森が、独特な雰囲気でした。この写真は別にそれを表してないけど。ノブドウかな?広い葉の細かーい虫喰いからの光が、いつでも感じる美しさ。


7月19日(水)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

四人の囚人のうち、恩赦を受けたのがヨシュア(=イエス)ではなくバラバであることが発表される場面。大群衆や騎馬の軍などが沈黙と騒然とを行き来して、劇的に描かれていました。

(音読した人:山崎)





『沖縄ノート』 大江健三郎 著 

岩波新書
Ⅲ 多様性に向かって

〈 本土の革新政党がひとつの党にとどまらず(中略)もちいている「本土の沖縄化」という言葉が、僕を立ちどまらせ考えこませずにはいなかった 〉

「本土の沖縄化」ということばについて読後に質問して、なんとなくわかった気になったけれど、少し時間が経つと、もうあやふやです。難しい。
このことばの中での「沖縄」にどういう意味を持たせるかを、立場によって変えていけるから、ですね。

(音読した人:こいでさん)





『日本幻獣図説』 湯本豪一著  

講談社学術文庫

天狗は修験道と結びついていました。天狗の装束は山伏のものだし。

山崎が天狗で思うのは、高尾山の烏天狗。小学生の時から遠足で行く、身近な修験道の山です。そして、かこさとしの、だるまちゃんとてんぐちゃんシリーズ。なぜ、この二人の組み合わせなのか。ちょっと不思議です。

同作者の初期に『かっぱとてんぐとかみなりどん』というのも発見。かこさんには、からすのパン屋さんシリーズもあり、なにかいにしえの日本、みたいなのを感じます。

(音読した人:みこしばさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

子規の漢詩。
英文でも漢文でもなんでもござれ、です。
まだ名も無き大学生の二人のやりとりは、アニメとかテレビドラマになりそうに面白いです。

(音読した人:めいさん)





『俳句的生活』  長谷川櫂 著

中公新書
第12章 老い

読了です。
最後は、虚子の老境の数句を引用して終わりました。

〈どれも非情な「遊びごころ」の句である。〉

と、評して。
これら老境の句、まだ、山崎には良く味わえないです。

全体として、この本には俳句の読み方を教えてもらった気がし、とても面白かったです。ありがとうございました。

(音読した人:きよもとさん)

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