2021_1208_本読み

12月8日(水)は下記を読みました。

山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎  編、岩波書店

登場の作者:惟然 丈草 凡兆 野坡

枢(くるる)という漢字が話題になりました。

凡兆の

〈  花散るや伽藍の枢落し行く  〉

この解説に

〈「枢」は戸の桟につけて敷居の穴に落としこみ、戸を締める木片。〉

とあります。読後検索して、枢木(くるるぎ)は、木製の雨戸を閉めた時に落とす棒のことと知りました。

枢はそれ以外に、ひらき戸の軸部分の仕組みのことも言うそうで(音の感じからして、きっとこちらの方が原義だろうな、と想像しました)、要(かなめ、これは扇の留めのところを指す)と似たような意味。重要っていう意味で、枢機卿とか枢軸とかっていうふうに使うんだな、と思いました。今まで、知らずに使ってました。



こいでさん
『400字のデッサン』野見山暁治 著、河出書房新社
「パリの友人ー金山康喜」

「 Ⅰ ひとびと」の章から。

パリの学生館に住んで、出会った同じ画学生の友人のこと。

『星の王子さま』(薔薇の花に翻弄された挙句に死ぬ)を思い出しながら聞きました。

今書いていて、そういえば「佐川くん」もあったな、とその詳しい話も思い出せないままに思いました。


はやしさん
『絵本 眠れなくなる宇宙といのちのはなし』佐藤 勝彦 作、長崎 訓子 絵、講談社

木星や土星の月には水がある、というのを改めて知りましたが、Wikipediaをチラ見すると、土星には83個、木星には80個の衛星がある、とのこと。すごい数。

著者のことは、テレビで見たことのある方だ、と思いました。検索すると、宇宙物理学者、インフレーション宇宙論の提唱者、とありました。


めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
9りんご(隣語)をかじろう
知のポートフォリオを豊かにする(2323〜2350/3674)

いろいろな言語で情報を得ることができれば、それぞれにかかっているバイアスに自覚的になることができます。その結果、自分で判断する、ということによい参考になる、というようなことが書かれてありました。



きよもとさん
『銀の匙』中勘助 作、新潮文庫
後編 二十一 二十二

本文を読了(まだ、後書きなどが残っています)。

山崎は、今日はたまたまzoom画面でなく、自分の岩波文庫(1935年第1刷、1962年第37刷改版、1987年第76刷)を眺めながら聞いていたのですが、表記が微妙に違っていて、ちょっと驚きました。

たしか、「食べれば」が「くえば」になっていたり、
「切りへいでは口へいれ」が「切りへいで口へいれ」だったり、と。

新潮文庫のは全集など岩波のものを底本に作られているようでした。現代かな使いに改める、みたいな時点で変わってしまったのでしょうか。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、50ページ辺
十二 磨なをす(浅草)

名残の折の裏を読みました。
注で説明されているところ以外は、なかなか句の繋がりがわかりません。しっかり解説付きのものを読まないと、わからないですね。しかし、まずはわからないまま声に出して行きたいと思います。


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