2022_0113_本読み

1月13日(木)は以下を読みました。


山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社
1しゃぼん玉と科学史

界面活性剤の進歩など、こどもたちも工業の進歩にごく自然に親しんでいた1970年代の雰囲気を感じながら読みました。刊行年は山崎が中1だった1975年。「公害」が社会問題として大きく扱われていた時期ではありましたが。

まったく余談ですが「しゃぼん玉 凍る」でYouTubeを検索したら、すごくきれいな動画があったです。



きよもとさん
『あまのいわや』 ふしみみさを 文、ポール・コックス 絵、岩崎書店

有名な、古事記にあるお話が、そのまま絵本になっています。日本版画の影響を受けたと思われるフランス人の版画(もしかしたら版画風のイラストなのかも)で再現されてます。

白髪白髭ずるっと長い服を着たイザナキは欧米のカリカチュアにでてくる神様そのものだし、なぜかパンジーがいっぱい散りばめられていたり、不思議な面白さがあります。

が、自然に感じてしまうのは、文の書き手が上手にコラボしてるからなんだろうな、と思いました。



山崎
『虹の解体 ー いかにして科学は驚異への扉を開いたか』リチャード・ドーキンス 著、福岡伸一 訳、早川書房
序文

原著は1998年、翻訳は2001年の刊行。序文からは、著者の処女作『利己的な遺伝子』が衝撃を与えた様子が描かれていました(山崎は、タイトルと雰囲気しか知らないです)。

著者の(そして、この時代の)「科学観」がどんなものであるのか、興味があります。

今日最初の本の1975年、この本の2000年前後、と現在とでは、ものすごく「科学観」が違うような気がします。そして、どちらも科学の歴史を見るような本なのではないか、と期待しています。

学んでいこうとは思うけれど、門外漢に果たして何が理解できるのか、という気持ちもあります。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、65〜68ページ辺
十八 粟稗に(荷兮筆懐紙)

〈 明けやすき夜をますらが腹立てて  荷兮
  なにを鳴行ほととぎすやら    翁  〉

の注に

〈これハをかしきつけごころ也。前句夏の夜の明安きを恨めるより、ほととぎすをやかましく腹立げにいふ滑稽なり。なかぬをうらミきかぬをかこつ風流第一のほととぎすを、かくつくりたる風流、翁にあらずして誰ぞや〉

という『芭蕉翁付合集評注』(文化12年=1815年)の絶賛を載せていて、ちょっと気分を感じることができました。

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