2022_0202_本読み

2月2日(水)は以下を読みました。

山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著、中央公論社、1974年刊
7 黒い膜の構造
黒い膜の構造の実験的確証

今日のところは、図はわかりやすかったですが、前出している数式の言ってることが理解できなかったです。化学をちゃんと勉強できていない現状、仕方がないとはいえ残念。

1920年代にペランによって推定されていたしゃぼん玉の黒い膜の構造が、40年経って実験で確かめられた、という内容でした。この間に放射性同位元素を使う観測法など、技術の進歩がすごかったとのことです。



きよもとさん
『日本の神話えほん (2) やまたのおろち 』
ふしみ みさを  著、ポール・コックス  イラスト、岩崎書店

以前、このシリーズ(1)の天岩戸のお話を読んでいただきました。シリーズ刊行の意図に、

日本神話を戦争のための国威発揚のために使ったという明治以降の歴史をまとわせずに、物語そのものを楽しんでもらいたい

というのがあったと記憶しています。

ヤマタノオロチの、現れ、酒を飲み、首を切られる、というハイライトシーンが、(浮世絵木版画+フランスの絵画センス)÷2、な感じで、特に綺麗な装飾的画面でした。

多頭の怪物って、装飾紋様になり易くかっこいいです。ヒュドラ、キングギドラ、などなど。



山崎
『戦国時代の村の生活』 
勝俣鎮夫 文、宮下実 絵、岩波書店

時代考証をやることが大変で、絵をちゃんと作るのにとても手間がかかった、ということをどこかで聞き、読んでみました。

農村の少年の視点で、戦国時代の関西の農村の一年の生活が描かれています。

人が飢えて死んだり、領主から殺されたり、ということが日常にある、それから端午の節句のこどもの遊びイベントが隣村との、石投げ合戦というのが印象に残りました。



めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
言語は意味だけではない
(3322〜3357/3674)

これで12章、全部終了。
最後の部分。

〈「何をしたいかを明確に」(第一条)することが伝え合いの第一歩です。

 みなさんは、日本語を使った外国人とのコミュニケーション、あるいは言語を伴いつつも主に非言語によって成立したコミュニケーションの経験はありますか。〉

と、結んでいました。これ(明確に、と、非言語的コミュニケーション)両方とも、なかなかできていなくて、なかなか耳が痛かったです。

 


山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二二 水仙は(春と龝)78〜80ページ

〈 唐人(とうじん)のしれぬ詞(ことば)にうなづきて    泉川

             しばらく俗に身をかゆる僧     翁  〉

また、その注
〈しばらく俗に ー 参考、黄檗派などの僧の仔細ありてしバらく還俗したるが、唐音などをよくしりたる故に流され唐人などの来たる時に出あひたるという付合〉

「唐人」とか「唐音」に興味を感じました。

唐は王朝の唐のことではなく、漠然と中国を指す言葉。また、宋以降に入ってきた漢字の音が唐音だそうです。この時代、中国人はどんなふうに日本に居たんだろう、お寺とかお経とかどんなふうだったんだろう、と思いました。

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