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2023_0318_本読み

<797字>

冒頭の写真:
ナミシャクの仲間が、レースのように美しかったです。
蛾が普通に姿をあらわして、春を感じ、嬉しいです。
貝のアサリみたいな美ですね。



3月18日(水)は以下を読みました。

『あまりにロシア的な。』 
亀山郁夫 著

青土社
第3章 魂たちの帝国
2 黒いモスクワ 『鳥』の恐怖、そしてブラック・チューズデー 手記15
ヴェーラとの出会い 回想1
(178〜182ページ)

ルーブル大暴落で銀行にならび、ブルガーコフを観劇する日々。
そして、ルドリフ宅のパーティで会ったヴェーラはタルコフスキーの『ぼくの村は戦場だった』の少女役とわかり〈腰が抜けるほど驚いた〉著者。

(音読した人:山崎)





『チェルノブイリの祈り』  スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 作、松本妙子 訳

岩波書店
万物の霊長

10年前の子供たちと、今の子供たちとでは、もう全く違う、と話している先生のことばが重いです。

そして、床材も基準値の10倍もの放射能が測定されていて、それを知りながら、そこに暮らしつづけてい人々。
残ったのは、テレビと本と想像力、ということばがありました。

(音読した人:こいでさん)★



『俳句的生活』  長谷川櫂 著

中公新書
第8章 習う

師を選ぶ、というのは、原理的にその目を持たない初心者には不可能なので、結局のところ運と勘にならざるを得ない。

著者の選んだ師匠は飴山実という俳人。
師匠の添削で、助詞を二つ変えるだけで、俳句の広がりがすばらしく増す例を示してくれました。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

四五 月見する(夕がほの歌)153~155ページ
岩波文庫

〈みの虫〉が風流なものであるとか、
〈火桶塗る〉は、塗り物の火鉢かな、とか
〈別當殿〉という、この時代を感じるような表現が面白かったです。
芭蕉と尙白が二人だけで巻く、歌仙です。

(音読した人:山崎)

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