2022_0801_本読み

<821字>



8月1日(月)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著

福岡伸一 訳
早川書房
第8章 ロマンに満ちた巨大な空虚

科学における「詩」についてあらためて。

著者自身も学生のころには

〈実を言うと、私がまだ大の夢想家から抜け出せていなかった学生時代にこれを読んで、夢中にさせられたものである。そんな私にとっても今では)まさに、偽りの詩に身をまとった科学の典型である。〉

と告白しているのが少し面白かったです。

(音読した人:山崎)





『畏るべき昭和天皇』    松本健一 著

新潮文庫

二・二六事件の70周年の遺族の会に行った著者、その時の話。

事件の時の天皇の判断を御聖断とするならば、二・二六事件の実行者は永遠に「国賊」という魔語を背負わされる、というような書き表しが印象的でした。

(音読した人:こいでさん)






『学問のすゝめ』   福沢諭吉 作

岩波文庫
十七編 人望論

ことばはとても大事だよ、伝わるように使おうね、というお話でした。

こどもにどうやって興味がもてるように説明する?という話や、書生が学問に便利なのは英語だから英語でしか説明ができないという話や、
例によって実例がいっぱいでした。

(音読した人:めいさん)





『青葱を切る』    藤本徹 著

ブラックバードブックス

あとがき。タイトルともなった詩「青葱を切る」についての説明が印象的でした。
おじいさんの兵士だった時の話を、声まで思い出しながら、共鳴しながら、一気に書いた、というようなことでした。

(音読した人:きよもとさん)







『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
三七 はやう咲(桃の白實)129~131ページ

ここいくつかの歌仙が、三人など少人数でのものだったのにたいして、
これは12人。

酒飲みとか、老人なのにこどもみたいな寝相、二人目の妻にときめいたり、などなど、賑やかな饗宴的な雰囲気を感じてます。

(音読した人:山崎)


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