『甦るフレーブニコフ』音読記録その18

〈 1371字 〉

『甦るフレーブニコフ』音読記録 は、
2020年末〜2021年初めにzoomで音読した毎回の感想を改めて書き出したものです。

著者の亀山郁夫先生のzoom講義(2022年12月4日(日)10時から12時、ヒッポファミリークラブ主催)がありますので、これを機会に、と思いアップしています。

12月4日までにアップし終わるように、最初は4日分、途中から2日分アップしていましたが、今日12月3日で最終回です。

講座の申し込みは、今日の17時までです。

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2021年2月1日(月) 
あとがき
(621〜625ページ)

熱中しやすく、その熱中が長く続く、と表現されてましたが、その結果「窒息しそう」なところまで行ってしまうということなんですね。
そういう「窒息」により、ドストエフスキーとフレーブニコフの間を、長い時間をかけて、行き来した著者のその行為は、なぜと明快に説明できないけれども、とても腑に落ちてる、らしい様子がわかりました。

「文学」っていうことそのものが、謎です。
ドストエフスキーをあまり読んでいないので、実感が湧かず、空想だけで理解しています。

今『甦る〜』を読み終えた視線で、『カラマーゾフの兄弟』を読んだら、どんな感じかな。随分前に、Kindleの読み上げ機能で読みさしにしてたのを、思い出しました。
(なんで読もうとしたのか、しかも読み上げで、というのが全然思い出せないけど、読もうとしましてました。)

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『カラマーゾフの兄弟』はちょっとだけ読み進んだけれど、100分で名著と漫画で概略を知っただけ。だからこの時に書いたことはまだ全然味わえていません。
とともに、ドストエフスキーは亀山先生の訳で味わえますが、フレーブニコフの方は訳が遥かに少ないです。
YouTubeでВелимир Хлебниковを検索してロシア語のいろいろを聞いてみはじめたところです。
ゆっくり味わって、行こうと思います。
(2022年12月3日追記)

2021年2月3日(水) 
解説ーー原点にして究極ーーフレーブニコフにいたる(帰る)遠い道   沼野充義
(621〜625ページ)

解説を読み終わって、これで本当に読了です。
去年の10月21日に読み始めたから、3ヶ月半。
実質、合計60日以上楽しみました。
石井桃子さんの評伝もそうだったけど、なかなかない体験ができました。ありがとうございました。
この解説では、ロシア文学の流れ、またその研究の流れがわかりやすく書かれていました。文学ってなになのかな、とぼんやり思いながら、読んでいました。
亀山先生については、ドストエフスキーに魅せられ、それを逃れる形でフレーブニコフ、そこからロシアアヴァンギャルド全般、そしてスターリン時代の文学を経て、ドストエフスキーへの回帰、ということになるのでしょうか。
踏まえて、ドストエフスキーを読んでみようか、と少し思いました。ですが、山崎の場合、文字(あるいは文学、あるいはもっと遡って口承のお話)世界を形成してしまう体質を持った「人間という生き物」に興味があります。
ドストエフスキーは、巨大な世界形成の力を持っていたのかな、と想像するのですが、同じような力を持っていた人が、神話とか昔話を作ったのかな、と思いました。
お話ってなんなんでしょうねー。

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