生まれた日
4月6日、またひとつ歳を重ねた。
誕生日を迎えた朝、朝食にパンとコーヒーを用意する合間に洗濯機を回し、お風呂とトイレを掃除した。今日は日中にタイヤ交換をするからと、倉庫にしまっておいたタイヤを車に積み込む。
誕生日だというだけで家事もスイスイはかどる。不思議なものだ。
職場では一緒に働く仲間から遠野の美味しいものの詰め合わせをお祝いにいただき、夜は自宅に最高な仕送りセットが東京の友達から届いていた。
特別なディナーにすることも考えたけど、結局、ふだんと何ひとつ変わらない夕食を、ラジオを聴きながら食べ終えた。
食後には洗濯物をたたみ、お祝いの連絡をくれた友達にお礼の返信をし、ひとり晩酌しながらいまこうして筆をとっている。
小さいころは、同級生のなかでもいち早く誕生日が来ることを喜んでいたのに、いい歳になってくると誰よりも早く歳をとってしまうことがいやになっていた。
それでもやっぱり誕生日当日は嬉しくなるものだ。ああ、こうして一年がめぐり、己にとってのあたらしい季節がまた始まるのだなぁと感慨深くなる。
もうチヤホヤされるような歳ではないにせよ、多くのかたからお祝いの言葉をもらったことを素直にありがたく思うし、こうして祝ってくださる人のおかげで今日のわたしがあるのだなと喜びを噛みしめる一日となった。
つくづく人に恵まれている。
(仕送りセットに入っていたプロ野球チップスのおまけカード)
我、祝福してくれたるすべての友に多くの幸あらんことを願う。
あしたもいい日でありますように。
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