さよならUS、こんにちはJIS

その日僕はUSキーボードを辞めてJISキーボードを使いだした。この記事も久しぶりで慣れないJIS配列で書いている。数週間もすればまた感覚が戻り慣れてくるだろう。ただそれだけのことだ。だけど今は何故かすがすがしい気持ちになっている。

ぎりぎり僕はITエンジニアに分類されるのだろうけど、エンジニアはガジェットにこだわりがある人が多く、特にキーボードはその中でもホットな話題だと思う。そして一般的なJISではなく、US配列のキーボードが多く好まれているように感じる。2019年の冬、使っている人が多いという理由でなんとなく自分もUS配列のキーボードにしてみた。今思うと、エンジニアというコミュニティへの同化・同調の努力だったのだと思う。

使っていくうちに気づくのだが、僕にとってはJISでもUSでも特に変わらないのだ。何ならUSに慣れてしまって日本で他のキーボードが使いにくくなる弊害の方が大きいかもしれない。僕はキーボードの配列にこだわりのある人間ではなかったのだ。

思えば、自分で作り上げたエンジニアはこうであるという像に捉われていた気がする。それに気づかせてくれたUSキーボードには感謝している。でもこれからは普通のJISキーボードで生きていこうと思う。さよならUS、こんにちはJIS。

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