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漫画「古代戦士ハニワット」 "ぼくの考えたさいきょうのハニワ"

読者からの熱いリクエストがあったため、久しぶりにnoteを書きます。
色々と書きたいことが溜まってるなあとか思ってましたが、書きたいことの大半は語りたい漫画のことだなって気がつきました。
なので、久しぶりのnoteは漫画紹介です。

色々な漫画を読んでいると、キャラクターが魅力すぎて引き込まれるとか、構成が緻密すぎて感動してしまったりとか、色々な漫画へ情熱の注ぎ方、のめり込み方があると思うんですが、中には「俺は今何を読んでいるんだ..?」と思いながらもなんか勢いで読めちゃう漫画ってあると時々思います。今日紹介する漫画もそういった類の一つです。

「古代戦士ハニワット」ハニワになって暴れる土偶と戦う漫画

「古代戦士ハニワット」第1巻

この漫画は、ハニワになって、次々と現れる土偶を倒していく(正確には鎮める)漫画です。何を言っているかわからないと思いますが、僕も書きながらよくわかっていません。でも、この漫画はそういう漫画で、そしてめっちゃシリアスでガチな漫画です。もう少し詳しく説明します。
舞台は現代日本、日本各地に土偶の形をした化け物、ドグーン(正式名は蚩尤(しゆう))が現れ、街を破壊する。銃も武器も通用せず、警察では手も足も出ない。そこに颯爽と現れる神主、巫女。突然始まる祈りと舞い、そしてハニワット(正式名は埴輪土(はにわど))。禍々しいドグーンに立ち向かい、その魂を鎮める、痛快アクション漫画です。
「俺は私は今、何を紹介されているんだ..?」と思っている方、そうですよね。文章では限界なので、実際に見てください。

街を破壊するドグーン(蚩尤)
古代戦士ハニワット 一巻 P.7
警察隊は手も足も出ません
古代戦士ハニワット 一巻 P.8
神主の祈り、巫女と弓矢隊の舞い ちょっとついていけなさそうになる
古代戦士ハニワット 一巻 P.13,15
ですよね。
古代戦士ハニワット 一巻 P.15
神輿の前で布を被り、うずくまる男
古代戦士ハニワット 一巻 P.15
なんだ・・・?発光ってるぞ
布の中で・・・何か変わっている・・・!!
古代戦士ハニワット 一巻 P.16
バァァァァァン!!!ハニワットの登場!
古代戦士 ハニワット 一巻 P.17,18
睨み合うハニワットとドグーン
古代戦士 ハニワット 一巻 P.23,24
ついに動き出し、組み合う両者。勝敗は如何に..?
古代戦士 ハニワット 一巻 P.25,26

・・・という漫画です。そう、ハニワになって、暴れる土偶と戦う漫画なんです。それ以外の端的な説明のしようが無い
ウルトラマンとか仮面ライダー的なノリのバトルアクション漫画ですね。
ちなみに、ドグーンはめちゃくちゃ強くて、普通にボロ負けしたりします。負けたハニワットが死んでしまうことも。だから心の中で「頑張れ...頑張れハニワット!」と気付けば応援をしてしまうんですよね。

魅力は多種多様なハニワットとドグーン!

ちなみに、このハニワットとドグーンですが、劇中で様々なタイプが登場します。
そのどれもがめっちゃ魅力的で、そして設定がめっちゃ厨二で最高。

ハニワット・カヤ
人(埴輪徒)自らハニワットに変身する真具土タイプのハニワット
ハニワット・フル
ハニワットに埴輪徒の精神を乗り移らせて戦う仮具土タイプ 剣撃が得意
ハニワット・カンラ=タゴ
こちらも仮具土タイプ ビームで戦う光撃戦が得意
鉢を被ったようなかたちのドグーン
ちなみにこいつめっちゃ臭い匂いを出すので、近隣住人は臭すぎて避難をします 第五巻
海猫みたいに鳴くドグーン 
ちなみにこいつの近くでは猫も人間もめっちゃ発情してしまいます 第六巻

それぞれのハニワットは、特殊なハニワットを除き日本全国の有数神社で保管・管理されており、ハニワットを操る埴輪徒たちは、いつ起こるか分からない蚩尤(ドグーン)の出現と、その魂鎮め(たましずめ=戦って勝ちドグーンの魂を鎮めること)に備え、それぞれの神社や神道系の大学で特殊な訓練を受けています。その系譜は神話時代から続き、全国の寺社仏閣を統括する「寺社会議」によって管理されています。
突如現れるドグーンは、実は人間が自分たちの都合によって自然を破壊したり、信仰を蔑ろにした結果現れる、神々の怒りの化身のようなもの。ハニワットたちはドグーンを退治しているように見えますが、怒り昂る神々の化身たるドグーンに相対し、彼らが望む闘い方に合わせて決闘し、勝つことでその怒りを鎮めているんです。
これらの設定は疑問を抱かずにスッと飲み込むのが厨二系漫画を楽しむ秘訣です。

ところで、土偶のドグーンと、埴輪のハニワット。「古代戦士ハニワット」
中々な大味なネーミングだと思いませんか?大味というか、子供っぽい。
これ実は、この漫画が生まれた背景が大きく関係します。

元々は子供の頃にノートに書いていた漫画から始まった
そして、打ち切り決定を乗り越えての連載継続

この、「古代戦士ハニワット」ですが、作者の武富健治先生が子供の頃にノートに描いた漫画がスタートらしいんですね。

超初期の「古代戦士ハニワット」 中二版とのこと 腕の埴輪がマジハニワ
コミックナタリーより https://natalie.mu/comic/pp/kodaisenshihaniwatto

元々は筆者が映画「大魔神」から影響を受けて、子供の頃に描き始めた漫画が大元になっているらしいんです。そして大学、プロになっても何度も設定をリバイズし、ようやく今連載されている「古代戦士ハニワット」漫画アクション版 になっているということなんです。私を始めとした男性の方々の多くは、子供の頃に「ぼくのかんがえたさいきょうのモンスター」や「〜〜さいきょうのロボット」とかがあったかと思います。ちなみに僕は、大阪城をモチーフにした「おしロボ」というキャラクターの漫画を描いていました。
そう、ハニワットは「ぼくのかんがえたさいきょうのハニワ」が実連載になり単行本化している作品なんです。なんでハニワにしたのかは分からないですけども。
なので、この厨二設定はマジで中二の時に生まれている、ガチ厨二なんですね。それが実際に連載されて漫画になるとは。だいぶ夢がありますよね。
そして、夢があるのはこのハニワットが生まれた背景だけではないんです。

実はこの「古代戦士ハニワット」ですが、単行本の売れ行きがよろしくなく、一度打ち切りが確定してしまったんですね。
作者のTwitterで打ち切り確定ということを知り、ちょうどハニワットにハマり始めていた僕は絶望しました。
しかし、ハニワット狂の書店員さんが全力でハニワットの販売を激推ししまくり、願いが叶って奇跡の連載続行が決定したらしいんです。漫画連載の仕組みについてはよく知りませんが、僕がバクマンで得た知識では、打ち切りの決定が覆ることって殆ど無いんだと思っています。マジですごいですよね。この展開自体がもはや少年漫画的で凄くアツい。
これらの話は、以下のコミックナタリーにて詳細に記述されているので、是非こちらもご覧ください。

コミックナタリー 
戦いはまだこれからだ!打ち切り決定から奇跡の連載続行、「古代戦士ハニワット」を愛した人々の161日間

物語は第三章へ

打ち切りを乗り越えた「古代戦士ハニワット」は、10巻にて第二章が完結し、23年4月現在、第三章の開始に向けて構想中とのことです。
この「古代戦士ハニワット」もし興味をもって頂けたら、とりあえず第一章が終わる4巻まで読んでみてください。というか、1巻を読んだら4巻まで止まらないように人間の身体の構造上そうなってるので、とりあえず1巻を読んでみてください。
ちなみに、このリンクから3話まで読めるので、是非読んでみてください。(公式です)「古代戦士ハニワット」、読んだって人は教えてください。ぜひ語りましょう。

さて、次は何の漫画を紹介しようかな。
実は厨二漫画繋がりで、「ARMS」とかも紹介したいなと思ってるんですが、気が向いた漫画を紹介していきます。
何となく、あんまり皆さんが読んでないだろう漫画を紹介したいなあ。

古代戦士ハニワット(1) (アクションコミックス)

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