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【こんな映画でした】830.[女ともだち]
2023年 5月 6日 (土曜) [女ともだち](1956年 LE AMICHE イタリア 94分)
ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品。原題は「友達」。尺は他の資料では100分とか、104分とかもある。エンドロールのカットに加えて、本編でも映像の悪いところがカットされているのかもしれない。やや不自然な箇所はあったようなので。
主演女優はクレリア役のエレオノラ・ロッシ=ドラゴ(撮影当時30歳)、美人だ。男優では情けない男ロレンツォにガブリエル・フェルゼッティ(撮影当時30歳)、[情事]ほか何本か観ている。
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ラストシーンのトリノの駅での別れは、列車が向こうへ走り去るもの。これまでにもいくつかそのようなシーンを観てきている。やはり駅というのは、そういう場所なのだろう。
クレリアとカルロの二人は、大人の別れ方をするが、結婚してたロレンツォとネネは結局元の鞘に戻る。ロゼッタの自殺という犠牲の上に。だからロレンツォはこの先も、また同様の浮気を繰り返していくことだろう。
人と人との出会いは、本当にタイミングが難しい。クレリアとカルロは、もっと若い頃に出会っていたら結婚していただろう、と。今はもう住む世界が違うので、結婚しても上手くいかないのが分かる、とクレリアは言う。そのとおりだろう。
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原題はシンプルであるが、いろいろと考えさせられる。人の人生において友人の大切さは、もちろん分かる。しかし、どこまで真摯な形での友情が築けるかは、分からない。それは至難のことだから。
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