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【こんな映画でした】180.[天使の顔]

2021年 4月 7日 (水曜) [天使の顔](1953年 ANGEL FACE アメリカ 91分)

 「サスペンス映画コレクション 名優が演じる犯罪の世界」の一枚。オットー・プレミンジャー監督作品。3作目となる。主役フランクはロバート・ミッチャム(撮影当時35歳)、天使役(?)ダイアンをジーン・シモンズ(撮影当時23歳)、[エルマー・ガントリー]で観ている。

 解説には「屋敷の事故に駆けつけたフランクは、美しい少女ダイアンと出会う。その後フランクは屋敷に仕えることになったが、次第にダイアンの抱える継母への強い殺意を感じはじめる。少女の殺意が引き起こす圧巻のサスペンス。」。

 ラストシーンでは、あれほど冷静に分析して分かっていたはずのフランクが、ほんの少し優しい気持ちを出したのがあだになるのだった。やはり「水に落ちた犬は打て」ということだろう。

 それにしてもどうしてダイアンは、ああいう人間に育ってしまったのだろう。来月で二十歳になると言っていたが。そして母親は空襲で亡くし、その後アメリカの継母のもとへ移ってきたとはあるが、それ以外には彼女を知る術はなかったと思う。

 原題が、そしてその訳がどうも気になったので調べてみたら、やはりというべきか怖い意味があった。「ANGEL」は「天使、エンジェル、看護婦、白衣の天使、コカイン、パトロン、金づる、財政上の後援者、企業専門の投資家、個人投資家」。

 「FACE」は「顔、顔色、しかめ面、面子、面、額面、表面、化粧、外観、外見、側面」、動詞としては「~の方を向く、~に向かう、~と向かい合う、~を正視する、~に面する、顔を合わせる、~に立ち向かう、~に直面する、危険が~の身に迫る、(問題などに)取り組む、(~罪の)嫌疑を受ける[かけられる]、(~罪を)科せられる可能性がある」。
 ドンピシャの意味は分からない。そしてfaceもここでは名詞だが、動詞としての意味はまさに「意味深」である。

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