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【こんな映画でした】231.[女だけの都]

2020年 9月16日 (水曜) [女だけの都](1935年 LA KERMESSE HEROIQUE CARNIVAL IN FLANDERS フランス 114分)

 ジャック・フェデー監督作品。これが彼の有名な作品だったか、と。主役はフランソワーズ・ロゼーで撮影当時44歳くらい。貫禄がある。[舞踏会の手帖](1937)で観ている。Louis Jouvetがここでは何とpriestの役で出ていた。この頃のフランス映画には欠かせない俳優だったのだろう。

 内容としては、スペイン軍(とその傭兵たち)が乱暴狼藉を働くのでは、との妄想のシーンが私には鮮烈だった。世界史というか、歴史にはそのような掠奪と暴行がつきものであったから。それを映像で見せられると、ちょっとさすがにショックであった(半分ほどは検閲でカットされたらしい)。

 それ以外は、さほど町の人たちが恐れるようなことはなく、統率が取れていたということだ。だから大半は酒場や宿舎での交流(?)で、楽しくやっているシーンであった。そのあたりも含め、この映画はコメディとも言えるだろう。

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