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【こんな映画でした】127.[リトル・ロマンス]

2015年 2月24日 (火曜) [リトル・ロマンス](1979年 A LITTLE ROMANCE 110分 アメリカ)

 おそらく大昔に映画館で観ている。今回はVHSで。それにしても上手いものだ。作り方が、見せ方が上手い。俳優も渋い。主人公の二人は本当に可愛く、その二人を取り巻く父親(アーサー・ヒル)と、二人に協力してやる老人ジュリアス(ローレンス・オリヴィエ)が実に渋く格好いい。同じ男性としても惚れ惚れするような二人だ。

 ラストシーンでの二人の短い会話。もう会えないかもしれない、今度会えても、もう二人は普通の人になってる、変わらないで欲しい、といったセリフが切ない。そして抱き合った肩越しにベンチに腰掛けるジュリアスが見え、ローレンが抱きつきに行く。そして車へと戻り、去って行く。

 最後の最後はダニエルがその車を追っかけていき、飛び上がったところのストップモーションだった。覚えていなかった。じわっと感動させられる映画だった。あんな風にきれいに青春のひとこまを描けるとは。監督はジョージ・ロイ・ヒル。

 なお、お遊びともいえるシーンも。この監督自身の作品の一部をダニエルがテレビで、またローレンと一緒に映画館で観るところ。映画はおそらく[スティング]だろう。[明日に向って撃て!]もあったかもしれない(ずいぶん観てないので忘れている)。そして映画の中で、映画の撮影があるのだが、その監督の映画をダニエルが酷評しているのも面白い。

2020年12月 5日 (土曜) これで3回目となる。映画館・VHS・DVD。次回はブルーレイディスクで観たいものだ。調べてみると今年の2月に発売されていた。今は品切れ。以前、気がつかなかった細かな点まで見ることができた。よく考えられて作られている。シーンの展開もテンポが良い。ダイアン・レインは撮影当時13歳。

 ヒステリックな母親役はサリー・ケラーマン、撮影当時42歳。[幸せはパリで](1969)・[M★A★S★H マッシュ](1970)で観ているようだ。父親はアーサー・ヒルで、格好いい。狂言回しはローレンス・オリヴィエで、撮影当時71歳。自転車に乗り、ベニスの街を走っている。

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