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【こんな映画でした】152.[海辺のポーリーヌ]

2021年 6月11日 (金曜) [海辺のポーリーヌ](1983年 PAULINE A LA PLAGE PAULINE AT THE BEACH フランス 94分)

 エリック・ロメール監督作品。辻邦生の本に紹介されていたもの(『私の映画手帖』・『美しい人生の階段 映画ノート'88~'92』)。ベタ褒めであった。なるほどこういうことだったのか、と。15歳の少女(アマンダ・ラングレ)がなかなか魅力的だ。男女間の愛情というものは、ともかく難しいものだと思い知らされる。

 なぜとか、どうしてとかと言っても始まらない。よくもまあそんな男を、あるいは女を好きになるものだと慨嘆したくなるようなことも、世の中には少なくない。蓼食う虫も好き好き、としか言いようがないのだ。

 客観的には、そんな相手を選んでいたらとてもダメだろうなと思っても、本人は聞く耳を持たないものなのだ。ラストシーンは、すべて分かった上で納得した振りをして、その後の人生を送っていくのだろう。時間をおいて、また観たいと思う。

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