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【こんな映画でした】663.[ミラノの奇蹟]

2020年12月22日 (火曜) [ミラノの奇蹟](1951年 MIRACOLO A MILANO MIRACLE IN MILAN イタリア 92分)

 ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品。お母さん役にエンマ・グラマティカ、撮影当時76歳。拾われたトト役はフランチェスコ・ゴリザーノ、撮影当時21歳。

 戦後まもないイタリアの家を失った貧しい人たちが、空き地を見つけてそこに小屋を作り暮らしていく。そんな場所が主な舞台。悲惨な様子が目に飛び込んでくる。そんな中で、そこを追い出されることになり、ここでトトによる魔法(?)・奇蹟(?)の登場となるのだが。

 ファンタジー仕立てであるが、そのようにでもしなければやってられないくらいに貧しい。どん底のスラム街でもある。しかしそこでも常に明るくトトは頑張る。その健気さに打たれて「奇蹟」を現出させてやったのかもしれない。

 解説には「キャベツ畑で老女に拾われた赤ん坊トト。やがて老女は死に、孤児院で成長した彼は、ホームレスの人々のための集落を作った。ある日その集落から石油が吹き出すと土地の権利者が現れて……。イタリアン・ファンタジーの傑作。」と。

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