見出し画像

【こんな映画でした】733.[ヒトラー ~最期の12日間~]

2011年 5月29日 (日曜) [ヒトラー ~最期の12日間~](DER UNTERGANG、 DOWNFALL 155分 ドイツ/イタリア 2004年)

 オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品。ドイツ語の原題は「転落」、英語では「失脚」という訳が出てくる。
 邦題から期待したのはもっと違ったものだった(授業にも使えるかと期待して観たのだが)。そのせいか映画としてはやや散漫な感じを受けた。

 ヒトラーがどんなに自国民のことも軽視・軽蔑していたのか、と強調している。あるいはこのような敗戦の憂き目に遭うことも、自業自得と言い切っている。彼の狂気にさしもの軍人たちもたじろぐシーンがある。軍人は軍人なりの思考があるということだ。しかし、みんなそんなにヒトラーに心酔していたのだろうか。

「全てを目撃した秘書が今明かす、衝撃の真実。」と紹介されているが、秘書の視点というのは、それとしてはあまり描かれていないような気がした。

 しかし人が死んでいくシーンはかなりリアルで、正視できないくらいだ。こんな点は新しい映画ほどリアルなのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?