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【こんな映画でした】105.[ボーイズ・オン・ザ・サイド]

2021年 5月20日 (木曜) [ボーイズ・オン・ザ・サイド](1995年 BOYS ON THE SIDE アメリカ 117分)

 ハーバート・ロス監督作品。三人の女性、ジェーン、ロビン、ホリーの生き方を描く。この頃はまだ、カーペンターズもエイズもあった頃。ジェーンがカーペンターズは嫌いだと言いながら、ロビンからピアノをプレゼントされたときには、「遙かなる影」だったかを弾きながら歌う。

 ロビンはエイズ陽性として描かれ、ホリーは薬物をやっている。それぞれに苦労しながら人生を送っている。その三人が出会うことで、新たな展開となる。切っ掛けはジェーンが仕事を求めてロスへ行くことになり、その際、新聞広告で一緒にそちらの方へクルマで行く相手を募集していたロビンと知り合う。ホリーはジェーンの友人で、その道すがら寄って会いに行くことに。

 ところがそこでトラブルに巻きこまれ、逃げるように三人でのドライブが始まる。人数は違うが[テルマ&ルイーズ](1991年)と同様の展開に。もっとも結末はまったく違うものだったが。

 目的地より手前で居心地の良い場所を見つけた三人は、そこに住み着くことになる。ここでの生活がしばらく続く。同性間というか、ここでは女性間の愛情と、異性との愛情とはどちらが強いのか、などと考えさせられる。結論はないが、いずれも愛情というものは強くて、そして弱いものだと思う。

 人は人の愛情で幸せにもなり得、不幸せのどん底にも突き落とされるのだ。それでも人は、人によってしか救われないのだから、信じるしかないだろう。ラストはエイズ患者はやはり死に、ホリーは罪を償って結婚し、ジェーンは当初の予定通りロスに向かう。現実的なエンディングだ。

 俳優はジェーンにウーピー・ゴールドバーグ、撮影当時39歳。[カラーパープル](1985)で主役を。ロビンをメアリー=ルイーズ・パーカー、撮影当時30歳。ファニーフェイス。初めて。ホリーは名前だけはを知っていたドリュー・バリモア、撮影当時19歳くらいか。有名なバリモア一家の一人。[E.T.](1982)で子役で出ていた。

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