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【こんな映画でした】210.[或る夜の出来事]

2020年 3月15日 (日曜) [或る夜の出来事](1934年 IT HAPPENED ONE NIGHT アメリカ 105分)

 なるほど、上手いものだなと感心させられる映画であった。大昔に観ているのではないかと思ったが、ほぼまったく思い出せるものはなかったので、結局初めて観たということになるか。

 一つ演出でどうかなと思ったのは、令嬢アンドリュースがバスが停車して外でタバコを吸う時のこと。小休止なのにトランクを持って出てるのだ。そして案の定、盗まれる。もちろんこれは彼女が一文無しにならないと話にならないので、どうしても必要なことだったのだが。

 何と言っても面白いのは、モーテルで泊まる時に部屋の真ん中にロープを張って、そこに毛布を掛けて、互いに見えないようにしたこと。これが二回あった。

 見慣れるというのはすごいことで、この令嬢役のクローデット・コルベール(撮影当時30歳くらいか)が、だんだんと可愛らしく見えてくるのだ。とまれフランク・キャプラ監督一流の描き方というべきか。
 クラーク・ゲーブルはややきざっぽく見えるが、まずは真面目な役柄で、この映画で彼ら二人とも得をしているだろう。

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