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【こんな映画でした】363.[ジャイアンツ]

2021年 6月19日 (土曜) [ジャイアンツ](1956年 GIANT アメリカ 201分)

 ジョージ・スティーブンス監督作品。この作品は、おそらく初めて。ジェームス・ディーンの出ている3本の映画の一つということで、知ってはいたが観ていなかったのだと思う。何より長い。そしてディーンもあまり格好良くない役を演じている。

 何と言ってもエリザベス・テーラー(撮影当時24歳)が魅力的だ。25歳から50歳までを演じている。老けメイクは上手くできているのだが、そのせいでかなり容色の衰えを感じさせる。

 脚本上のことでいうと、私にはこのジェームス・ディーン(撮影当時24歳)扮するジェット・リンクの扱いが不満だ。冷たすぎる。人間的な面があまり描かれていず、ひたすらレズリー(エリザベス・テーラー)を25年間思い続けて生きてきたという設定。彼女の娘ラズが、自分のことを好きなのだと勘違いするくらいに。

 テキサス人かどうかといった差別もあるが、それ以上に酷いのはメキシコ人に対する差別である。もともとメキシコから手に入れた土地ということもあり、下働きをするのは彼らメキシコ人であり、被差別の対象となっていたわけだ。

 ビック(ロック・ハドソン)も最初は差別していた側であったが、最後には気がつくことに。なおラストシーンは二人の子どもたち、肌の色が白い子と茶色い子のアップで。

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