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【こんな映画でした】717.[汚れなき悪戯]

2020年12月 1日 (火曜) [汚れなき悪戯](1955年 MARCELINO PAN Y VINO MARCELINO THE MIRACLE OF MARCELINO スペイン 87分)

 ラディスラオ・ヴァホダ監督作品。音楽はよく知っていたが、映画を観るのは、やはり初めてだろう。主役の子どもは、パブリート・カルヴォ、撮影当時7歳。51歳で脳出血(脳溢血)で亡くなっている。あどけなさが良いのだろう。女優はほとんど出てないが、一人、マルセリーノの空想の友達になるマヌエルの母親にイザベル・デ・ポメス、撮影当時30歳がいる。

 この映画は、私などからしたらキリスト教の啓蒙(宣伝)映画の趣がある。磔刑上のイエスが、マルセリーノからパンとワインを手に取り、話をするというもの。彼らにしたら、これは奇蹟ということになるのだろう。私などからしたら神話であり、おとぎ話ということになるか。

 この手の映画は、信仰なき者には無縁の世界だろう。なお原題「パンとワインのマルセリーノ」では、日本では無理ということだろう。作中、たしかに小さな男の子らしい悪戯をするわけだが、それを邪心のない「汚れなき」と表現したわけで、まずはまずまず良い邦題と言えようか。

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